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SIGMA dp Quattroシリーズに搭載されたSFDモードで夜景をパシャリ。その2

SFDモードで撮れるようになったSIGMA dp Quattroシリーズ4台sdQの合計5台に
三脚を持って夜景を撮りに行った時の写真。前回dp1Qdp2Qdp3Qの3台だったので
今回はdp0QとsdQ+“ライト・バズーカ”こと100-400mm F5-6.3 DG OS HSM C017の写真。

まずは浜松町の世界貿易センタービルディングの展望室から撮った2枚。
シーサイド・トップという地上152mの展望台は有料なだけあって三脚OKだし
照明も最小限に留めてくれるのでガラスの反射も少なく済む夜景撮影の人気スポット。

ただ有名スポットなだけあってガラスに貼られてる飛散防止フィルムはキズや汚れが多いので
確認しないと危険。キズや汚れがあるのは気付いてたけど『ギリギリまでガラスに寄せるし
ピントは無限遠だしそんなに気にする事もないべ~』とルーズに考えてると今回のように
局所的に描写が流れたり滲んだりする部分が沢山写り込んじゃう事になるのでご注意。

撮った後にちゃんと拡大表示して全域チェックするのも忘れずにね…
SFDモードはどうしても1枚(というか7枚)撮るのに時間が掛かってしまう。
シーサイド・トップは閉まるのが20:30と少し早い。今回は時間に追われながら
5台のカメラを交換して撮ってたせいもあって確認が疎かになってしまった。大失敗。
帰宅してデータ見て絶句。もう全ボツにしようかとも思ったけど、反省も兼ねて晒す事に。

※前回のdp2Qの写真も含め局所的に描写がおかしくなってたり、解像が甘くなってる部分は
飛散防止フィルムのキズや汚れが写り込んでしまった事が原因でレンズの問題ではないのでご注意。
20170501_01_Super-Fine Detail ( SFD ) exposure mode_by SIGMA dp0 Quattro
SIGMA dp0 Quattro / F8.0 ISO100 SFDモード

あと遮光も入念にね。ライトダウンしてくれているとは言え多少は光源がある。
撮影前のライブビューでは見えなくても長時間露光後の撮影データにはしっかり写り込んでくる。
撮影後のデータをその場でちゃんと確認しないと今回みたいな酷い結果になる。
コレぐらいならLrで消せるけどFoveonはSPPで完結させたい派。
次は機材を絞って時間に余裕をもって行くとしよう。
20170501_02_Super-Fine Detail ( SFD ) exposure mode_by SIGMA dp0 Quattro
SIGMA dp0 Quattro / F8.0 ISO100 SFDモード

続いては場所を移動して夜景の定番ジャンクション写真。
場所の特性上どうしても動体を全て排除して撮るのは難しいけど
スーッと抜けるようなテールランプの軌跡は上手い具合に馴染んでくれた。
20170501_03_Super-Fine Detail ( SFD ) exposure mode_by SIGMA dp0 Quattro
SIGMA dp0 Quattro / F8.0 ISO100 SFDモード

同じ画素数のdpQシリーズとsdQだけど、画像処理エンジンのTRUE IIIがシングルとデュアルって違いや
バッファ量の違いもあるだろうからSFDモード撮影時の処理時間には差が出るもんだと思ってたけど
意外な事に全く同じだった。SanDiskのExtreme PRO(UHS-I 95MB/s)SDカードを使って
セルフタイマー10秒、シャッタースピード4秒を基準にした0.5秒~30秒で撮ったら
シャッターを押した瞬間から記録し終わってライブビューが再表示されるまで
どちらも2分23秒で全く同じだった。※データサイズ約325MBの場合。
その内セルフタイマーが10秒で露光時間合計が60.5秒だから
撮影後の砂時計表示(記録&処理)時間が72.5秒ぐらい。

実際は撮った後に拡大表示して細部までチェックしたり、構図やピントや露出を微調整したりも
必要になってくる。諸々含めると1枚撮るのにざっと5分ぐらいかな。
30分で6枚、1時間で12枚、2時間で24枚…

撮影開始直後に想定外の動体が画角内に入り込んできたり、撮影中に誤って
カメラや三脚に触れてブラしてしまう事もあるので、出来たら撮影を中段する機能も欲しいね。
20170501_04_Super-Fine Detail ( SFD ) exposure mode_by SIGMA dp0 Quattro
SIGMA dp0 Quattro / F8.0 ISO100 SFDモード

SFDモードはsdQ/sdQH+交換レンズで使うよりも小型軽量で撮影時の振動も少ないdpQの方が
三脚や雲台も軽いので済むので向いてる。ってのは何度も書いてきたけど、それにプラスして
手振れ補正搭載レンズを使う場合は補正用の光学系が微妙に動く事による(と予想している)
位置ズレが発生する事も分かってきた。
まだこの時撮ったデータと後日家で再テストした
2回分のデータしかないけれど、ライトバズーカ以外のゴーヨンやサンニッパズームで
テストしてくれたご存知KAZUAさんからも位置ズレが発生するという報告が来たし
手振れ補正非搭載の85アートで撮ったデータでは位置ズレは全く出なかったので
ライトバズーカだけの問題ではなく手振れ補正機構自体が原因なんだと思う。

SPPにはSFDモードで撮ったファイルに対する動体処理機能があるけど全体がズレては意味がない。
ズレる量はsdQ+ライトバズーカの望遠端、換算600mm画角でもほんの数ピクセル程度だけど
1ピクセルで解像するFoveonセンサーではそのほんの数ピクセルのズレでも影響は大きくなる。
とは言えSFDモードで撮る事によるダイナミックレンジ拡大やノイズ減少という恩恵も大きいし
7枚全てがバラバラにズレるわけではないのでズレたカットだけ合成から除外するって手もある。
そもそも通常撮影の場合換算600mmを手振れ補正なしで使うなんて俺には到底出来ないので
手振れ補正機能自体は大賛成だ。今後もし手振れ補正の制御能力や精度向上によって位置ズレが
発生しなくなったりズレ量が減ってくれたりしたら嬉しいど、例えそれが叶わなかったとしても
手振れ補正搭載レンズの評価が下がるワケではない。搭載される機能に合わせて使い分けるだけだ。

今回は敢えて位置ズレしたカットも含めた7枚全てを使って合成したデータをUP。
Foveonセンサーの描写を知ってる人にとっては「うわ、コリャひどい」と感じるだろうし
ベイヤーセンサーのカメラしか使ってない人にとっては「別に問題なくね?」と感じるかもしれない。
なんにせよFoveonセンサーの描写もライトバズーカの実力もこんなものではないのでご安心を。
20170501_05_Super-Fine Detail ( SFD ) exposure mode_by SIGMA sd Quattro + 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM C017 “ light bazooka ”
sd Quattro / 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM C017 / F5.6 ISO100 SFDモード

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