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SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017を「シグマで撮る黒川アートサンポ2017」で試写してきた。

今日発売の今一番気になってるレンズ、SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017
シグマ本社のある黒川で開催された「シグマで撮る黒川アートサンポ2017」
自分のSONY a7IIOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIに装着して試写してきた。

APS-Cサイズのイメージサークル対応を意味する“DC”で
ショートフランジバックのミラーレス用を意味する“DN”で
カメラ内電子補正も利用する“Contemporary”なレンズは
昨年春のCP+でお披露目された30mm F1.4 DC DN C016に続く2本目。
30F1.4DCDNはF1.4という明るさを持ちながらも小型軽量安価で
凄く気になりはしたけど、APS-CセンサーのEマウントボディは持ってないし
マイクロフォーサーズボディのE-M5IIはズームレンズ担当と割り切っていたし
何より同時に発表されたsd QuattroやMC-11の方に気を取られてしまい
結局手を出さずに今に至る。

そんな中発表されたのがシリーズ2本目となる16F1.4DCDN。しかもそれだけじゃなく
第3弾となる50~60mmの中望遠単焦点レンズの予告まで出されてはもう無視は出来ない。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017を「シグマで撮る黒川アートサンポ2017」で試写してきた。_b0213320_00544535.jpg
ポツンと1本だけあってもそう気にはならないけど、広角・標準・中望遠と3本出るとなれば話は別だ。
丁度E-M5IIからE-M1IIに更新してマイクロフォーサーズ機の使用頻度が上がってきてた事もあって
先行して30F1.4DCDNをマップカメラで試させてもらっちゃうぐらい気になってきてるレンズ群。

30F1.4DCDNが希望小売価格(税別)48000円、初値最安35469円だったのに対して
16F1.4DCDNは希望小売価格(税別)57000円、初値最安43740円とこれまた魅力的な価格設定。
特殊低分散ガラスや非球面レンズを多く使い、マウント部にシーリングを施して簡易防塵防滴仕様として
機能性・商品性をUPさせている事を考慮すればかなりのバーゲンプライス。勿論MADE IN JAPANだしね。
ざっくり言ってしまえばジワジワ価格帯が上がってきたDGアート単焦点レンズ群の半額以下という価格。
各社各マウント共にエントリーレベルの製品を数売る事から高価格帯製品へとシフトしてきてるので
DCDNシリーズのような手の出し易い価格帯の新製品登場を喜ぶ人は多いだろう。

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今回試写したa7IIでの40枚とE-M1IIでの45枚を合わせた85枚をFlickrのアルバムにまとめたので
その中から何枚かをご紹介。16F1.4DCDNを購入したら同じアルバムに作例を追加していきます。

レンズを借りた時「電子補正をONにして撮って下さいね~」と言われたのにカメラ内電子補正は全部OFF
更にa7IIに至ってはクロップもせずに撮ってゴメンナサイw a7IIもE-M1IIもRAWで撮ってLRで現像。
発売前なのでレンズプロファイルは勿論入ってないし、レンズの粗を消すような修正も特にしてない。
16F1.4DCDNの素の特性をご覧あれ~。

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まずはEマウントのa7IIでの使い勝手と作例。
カメラ内でAPS-Cクロップをした場合の画素数は3936×2624ピクセルになるけど
LRは画素数指定でのクロップは出来ないのでそれよりも少し大きい4000×2667ピクセルでクロップした。
20171118_02_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + SONY a7II
a7IIに限らずEマウントカメラ全般に言えるけど普段MC-11経由でDGレンズ群を装着して使ってると
小指の余るグリップの小ささや指の背がレンズに当たるグリップとマウントとのクリアランスの狭さに
かなりイライラさせられているけど、16F1.4DCDNは小さく軽く細いのでそういったストレスが全くない。
カメラとレンズの大きさや重さのバランスが凄く良い。フォーカスリングの位置や太さも丁度良い。
20171118_04_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + SONY a7II
ソニー純正Eマウントレンズは持ってないのでそれらとの比較は出来ないけどAFスピードも速いと感じた。
少なくともMC-11経由でDGレンズ群を使った場合と同等かそれ以上の速度で合焦するので快適。
拡大表示をしながらのMFもモヤモヤした描写が少なくピントの山が良く見えるのでMFもし易いレンズ。
20171118_15_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + SONY a7II
ピント部分のシャープさはもはやわざわざ書く必要もないほど現代レンズのある種の必須条件。
撮影データを見ておぉ!と驚いたのはむしろボケのナチュラルさの方だったりする。
換算24mmの超広角域ともなればボケ方はどうしてもザワザワとしたものになってきがちだけど
16F1.4DCDNは自然にスーッと消えていく。ボケの主張が少なく相対的に被写体が浮き立つ好みの描写。
20171118_20_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + SONY a7II
今までEマウントには換算24mmでF1.4のAFレンズは存在しなかったし、しかもこの描写と価格となれば
APS-CセンサーのEマウント機を使ってる人だったら迷わず手を出す1本になるだろうと思う。
20171118_25_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + SONY a7II

20171118_30_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + SONY a7II

20171118_38_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + SONY a7II

20171118_39_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + SONY a7II
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続いてはE-M1IIでの使い勝手と作例。
小型でグリップが突出してないPEN系やGM系のボディに装着すると全長の長さが気になるかもしれないけど
OM-D系やG系・GH系のボディに装着するなら丁度良い大きさと重さのバランスでハンドリングし易い。
AFスピードも普段使ってるMZD12-40F2.8PROと遜色ない速度。ストレスなくキビキビ撮れる。
20171118_44_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
これまでマイクロフォーサーズではズームレンズばかり使ってきたので単焦点の大きなボケは何だか新鮮。
バカみたいにF1.4開放でばかり撮ってしまい反省。マイクロフォーサーズでも絞りを変えて
被写界深度をコントロールする楽しみが味わえる。やはり明るいは正義だ。
20171118_46_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
換算32mm相当の画角は中途半端と感じる人もいるだろうけど定番の35mmと28mmの丁度中間なので
個人的には使い易かった。APS-Cでの24mm相当として使うよりも“寄れる!”感じも強くなるしね。
20171118_51_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
マイクロフォーサーズ用で換算35~28mm近辺のレンズとなるとライバルになるのは
換算34mmになるOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
換算30mmになるPanasonic LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.かな。
実は両方以前借りて使った事がある。どちらも小型軽量で写りも良くて大人気なレンズ。
20171118_53_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
対する16F1.4DCDNは小型軽量さでは負けるけど、F1.4の明るさとAPS-C対応レンズの
中心部分だけを使ってるので絞り開放から周辺光量落ちも殆ど無いし、玉ボケは
四隅までしっかり丸い。フルサイズ対応レンズをAPS-Cボディで使うのと同じだ。
その描写の余裕がマイクロフォーサーズ専用に設計された2本に対するアドバンテージかな。
20171118_62_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
とは言えマイクロフォーサーズでの2000万画素はフルサイズだと8000万画素以上の画素ピッチ。
フルサイズで2400万画素のa7IIでは見えていなかった微細な粗が見えてくるね。
カメラの高画素化がより高性能なレンズを求めるのが良く分かる。
20171118_65_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
ピント部分のシャープさやボケのキレイさはDGアート単焦点と遜色ない印象だけど
前ボケに紫、後ボケに緑の縁取りが出る軸上色収差はちょっと多いかもね。
それも絞る事で減少するのでF2.8~4.0の間でほぼ消える感じ。
20171118_74_SIGMA 16mm F1.4 DC DN C017 + OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
う~ん、試写してみて改めて欲しくなっちゃった。問題はどうやって防湿庫に空きスペースを作るかだ…

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