タグ:12-24mm F4 DG HSM A016 ( 1 ) タグの人気記事

2016/10/15(土)に黒川のシグマ本社で開催されたフォトキナ発表新製品体感イベントに行ってきた。
フォトキナ2016で発表された
85mm F1.4 DG HSM A016
12-24mm F4 DG HSM A016
500mm F4 DG OS HSM S016
以上3本を実際に手にしたり、12-24F4DGアートに関しては短時間借りて実写データもお持ち帰り出来る。
今回の体験イベントの個人的な一番の目的は85F1.4DGアートをお触りする事だったんだけど
折角なので自分のsd Quattroa7II+MC-11で12-24F4DGアートを試してみた。
…そう、実際に試写してみるまでは“ついでに…”ぐらいの印象だった。

旧モデルの12-24F4.5-5.6IIを使ってたのでF4通しで発表された時はビックリしたしワクワクしたけど
大きさや重さや価格など詳細が発表された時点では『うわ…コレは手に負えんな…』ってのが正直な印象。
広角ズームレンズは
SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM
SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM
OLYMPUS M.ZUIKO ED 7-14mm F2.8 PRO
と順々に使ってきたけど、定期的にやってくる“機材入れ替えたい病”が発病しちゃうと
広角ズームは真っ先に売却候補に入って、今はdp0 Quattroが手持ち機材の広角端を担ってる。
『広角はdp0Qで良いや…』じゃなく『dp0Q以上に俺が求める広角レンズはない!』と思ってるから。
そんな俺が12-24F4DGアートを試した印象は『凄い!コレdp0Qズームじゃんかっ!』って衝撃が走った。


●まずはAPS-Cサイズセンサーのsd Quattroに装着して使ってみて分かった事、感じた事。
・そもそもsdQが正式対応してるのはSGV以降のレンズのみ
 それ以前のレンズではAFが遅くなったり精度が落ちたり動かなかったりしてしまう。
・SGVレンズのこれまでの最広角は17-70F2.8-4DCコンテンポラリーの17mm(換算25.5mm)。
 12-24F4DGアートの登場でsdQ対応レンズの広角端が12mm(換算18mm)まで拡張された。
・手にしてみるとそのサイズと重さにやっぱりビックリ。特に80mm径の非球面な前玉のインパクトが凄い。
 でもsdQの大きくしっかり握れるグリップのお陰でカメラに装着した時のバランスはそれほど悪くない。
・ファインダーや背面液晶に真っ直ぐな物が真っ直ぐ表示される歪曲の無い世界を見てdp0Qを思い出す。
 で、比較用にdp0Q持ってこなかった事を反省。
・歪曲の無さに加えて周辺光量落ちの無さにも驚き。APS-CサイズセンサーのsdQに装着して使う限りでは
 ゼロ・ディストーション(歪曲ゼロ)に加えてゼロ・ヴィネッティング(口径食ゼロ)でもあると言える。
・ゼロ・ディストーションはdp0Qでも可能だけど絞り開放でゼロ・ヴィネッティングはdp0Qではムリ。
・最短撮影距離は12-24F4DGアートの24cmに対してdp0Qの18cmの方が短いけど
 12-24F4DGアートはズーム出来るので最大倍率はdp0Qよりも勝る。
・一緒にいた@XENO63さんがdp0Qと同じ焦点距離、同じF値で撮り比べた写真を見せてもらったら
 ボケ具合も12-24F4DGアートの方がほわっとキレイにボケてた。
・あとレンズ描写の違いではなくセンサーの違いによる差の話になるけど
 画角内に太陽などの強い光源が入っている場合に周辺に出るグリーンのゴースト
 ※SPP6.4.1でゴースト色低減処理のON/OFFが選べるようになったアレ。
 の出方が大幅に少ないのもdp0Qに対するsdQ+12-24F4DGアートのアドバンテージのひとつ。
・APS-Cセンサーのカメラに装着して換算18-36mm画角のレンズとして使う限りは
 広角端12mmでも望遠端24mmでも四隅の像流れや色ズレも全くない。歪曲も周辺光量落ちもなく
 全てを誇張なく劣化なく完璧にフラットに写し撮れるのがとにかく気持ち良い。
・今の所sdQにもSPPにも歪曲収差や周辺光量落ちを補正する機能は無い。
 電子補正ゼロでこの描写を実現した光学設計と生産技術に感動。

ではsdQ+12-24F4DGアートで撮った写真を何枚か。
20161017_003_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SIGMA sd Quattro)
sd Quattro / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F4.0 1/30秒 ISO160■

20161017_013_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SIGMA sd Quattro)
sd Quattro / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F5.0 1/1000秒 ISO100■

20161017_022_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SIGMA sd Quattro)
sd Quattro / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F4.0 1/250秒 ISO100■

20161017_035_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SIGMA sd Quattro)
sd Quattro / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F4.0 1/1600秒 ISO100■

20161017_036_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SIGMA sd Quattro)
sd Quattro / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F4 1/1000秒 ISO100■


●続いてはフルサイズセンサーのa7II+MC-11(EF-E)に装着して使ってみて分かった事、感じた事。
・まずは超広角12mmの世界の広さに感動して以前使ってた12-24F4.5-5.6IIDGの事を思い出す。
 12-24F4.5-5.6IIDGは初代に対して周辺描写や周辺光量落ち、色収差の少なさは大きく進化したけど
 歪曲はある程度後補正に任せる方向になり逆に増えていたし、周辺光量落ちもまだまだ激しかった。
 画面内のコントラストが低い状況なら後から周辺光量を持ち上げる事でフラットに仕上げられたけど
 明暗のコントラストが高い状況の時は露出設定に苦労させられた。三脚が使えるなら絞れば良いけど
 三脚が使えず、絞れない暗めの状況で画面内の暗部と周辺が重なると黒潰れして復旧出来ない事も。
 歪曲補正も四隅がカットされるので実質的な画角が少し狭くなってしまう事を許容するしかなかった。
・12-24F4DGアートはフルサイズセンサーで使ってもゼロ・ディストーションと言える歪曲の無さ。
 流石に絞り開放では四隅が少し光量落ちするものの、12-24F4.5-5.6IIDGのような
 穴蔵を感じさせるようなものではなく、フラットに光量を確保している範囲がかなり広いので
 APS-Cセンサーのカメラは勿論、sd Quattro HのようなAPS-Hセンサーのカメラでも
 絞り開放からゼロ・ディストーションに加えてゼロ・ヴィネッティングで撮れる性能がある。
・旧型比で最短撮影距離が短縮されたのも特徴。
 12-24F4.5-5.6IIDGの28cmに対して12-24F4DGアートは24cmで4cm短縮。
 上記したボケのキレイさや周辺ボケの引っ張られの少なさも加わりワイドマクロ写真に強くなった。
・旧型比で絞り羽根の枚数が増えた事も大きな進化ポイント。
 12-24F4.5-5.6IIDGの6枚に対して12-24F4DGアートは9枚と3枚増えて奇数になったので
 絞り込んでいった時に出る光芒の数は6本から18本に大幅増。今回は試せなかったけど
 三脚を使って夜景などをバシッと撮った時の光源の魅せ方も進化してると思う。
・フレアやゴーストの発生が非常に少ない事にも驚き。
 フィルター装着不可でしかも他に類のない80mmという超巨大な出目金前玉をしてるので
 流石にゼロ・フレア、ゼロ・ゴーストとはいかないけど、12-24F4.5-5.6IIDG含むこれまで使ってきた
 上記3本の広角ズームレンズの中ではフレアやゴーストの発生量が最も少ないと感じた。
 製品概要を読む限りはキヤノンのSWCASC、ニコンのナノクリのような全く新しいコーティングが
 開発・採用されたような記述はないけど、12-24F4DGアートは逆光に強いと言えると思う。
 フレアやゴーストが大きくハッキリと、しかもそれぞれが重なって発生した12-24F4.5-5.6IIDGに対して
 発生量も少なく、サイズも小さく、ポツポツと離れて、薄っすらとしか出なくなっているので
 例えば背景が青空みたいに単調であればスタンプツールなどで簡単に除去出来るレベル。
 流石に絞り込んでいく事で明確に見えてくるけど、それは他のレンズでも同じだしね。

※実は試写中は結構な頻度でAFがバグってた。全く動かなかったり、ずっと最短と無限遠を往復してたり。
 あとEXIFデータに記載されるレンズ名も【DT 12-24mm F0.9-6.2 SAM】ってなっちゃってるけど
 どちらもMC-11(EF-E)内に12-24F4DGアートのレンズプロファイルが入ってないのが原因だろうから
 12-24F4DGアート発売前後に公開されるであろうレンズプロファイルをMC-11に入れれば
 問題なくAFも動いてレンズ名も正しく表示されるハズ。sdQでの使用では何も問題なかったし。

ではa7II+MC-11(EF-E)+12-24F4DGアートで撮った写真を何枚か。
20161017_100_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SONY a7II + SIGMA MC-11)
a7II / MC-11 / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F4.0 1/320秒 ISO100■

20161017_059_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SONY a7II + SIGMA MC-11)
a7II / MC-11 / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F8.0 1/250秒 ISO100■

20161017_075_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SONY a7II + SIGMA MC-11)
a7II / MC-11 / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F4.0 1/3200秒 ISO100■

20161017_077_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SONY a7II + SIGMA MC-11)
a7II / MC-11 / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F4.0 1/1600秒 ISO100■

20161017_091_SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 Sample Shot(by SONY a7II + SIGMA MC-11)
a7II / MC-11 / SIGMA 12-24mm F4 DG HSM A016 / F5.6 1/640秒 ISO100■


※コレ以外の試写データはFlickrのアルバムにまとめたので宜しければチェックしてみてね。
 sdQで撮った50枚とa7II+MC-11(EF-E)で撮った50枚の合計100枚をUPしてあります。 →→コチラ←←


●まとめ
最初に書いた通り、大きさ、重さ、価格が発表された時は『うわ…コレは手に負えんな…』って思ったけど
実際に試写すると『なるほど…大きく重く高価になっただけの事はあるかも…』
と、納得してきちゃったりするから困ったもんだw

幸か不幸か旧モデルの12-24F4.5-5.6IIはまだ買える。
歪曲を補正しても画質の劣化が目立たないベイヤーセンサーのカメラと
Camera RAWやLightroomのようにレンズプロファイル入りの現像ソフトを使ってるなら
歪曲収差や周辺光量落ちは補正出来ちゃうから買える内に旧モデルの方を…ってのもアリだとは思うけど
周辺描写やボケのキレイさ、最短撮影距離の短さ、絞り羽根の枚数はどうにもならないし
歪曲補正での画質劣化が目立つFoveonセンサーのカメラを使ってて
SPPのみで写真を仕上げてる人にとっては12-24F4.5-5.6IIと12-24F4DGアートの差は圧倒的。
レンズの癖(収差)を利用したり頼ったりして写真を撮ってる人にとっては
旧モデルの描写の方が面白く感じるかもしれないけど、より完璧な描写を求めるなら選択肢は一つ。


※3Dプリンターを使ったカメラ&レンズアクセサリー色々製作&販売中です!
◆dpクワトロ用のびる液晶シェード改
◆DPメリル用フードセット
◆THETA&THETAm15用スタンド
◆DPメリル用バッテリー収納グリップ
◆SIGMA LVF-01用アクセサリーセット
◆dp3Q+FT-1201用フードアダプター
◆DPメリル用LVF-01ブラケット
◆EF50F1.8STM用つけっぱなしフード
◆SIGMA dp0Q用つけっぱなしフード
◆日本カメラ 2016年3月号に3Dプリンターで製作したカメラアクセサリーが紹介されました!
◆SIGMA dp1Q & dp2Q用スクエアフード
◆日本カメラ 2016年4月号に3Dプリンターで製作したカメラアクセサリーが紹介されました!
◆SIGMA dp Quattro用カード/USBカバーオープナー等をDMM.makeで販売開始しました!



■My Photo Galleryflickr500px

写真・カメラ  車・バイク
[PR]