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(条件付き)シグマDP2Mのグリーンかぶり除去方法 【後編】

昨日書いた【(条件付き)シグマDP2Mのグリーンかぶり除去方法】の続きです。

昨日は長々と書いてしまいましたがポイントを要約すると
【1.】 DP2Mのグリーンかぶりをフォトショップとかを使わずにSPPで除去したい。
【2.】 カラーホイールでの補正は中心から外側へ行く程(補正量が多い程)画質が悪くなる。
【3.】 オート以外のWBで撮影し、SPP現像時にオートに設定するとかなり改善される。
    →ただし撮影時にWBオートで撮ってもグリーンかぶりは出てしまうので注意。
    →最終的なカラーホイールの補正量が減らせるので画質悪化を抑えられる。
【4.】 DP2Mのファームウェア1.02でAWBの精度が上がったっぽいので
    旧ファームで撮った作例の方が違いが分かり易い。
という感じ。

今回は具体例を載せるのでより分かり易いと思います。
ただ最後の【4.】に関しては正直自信がなくなってきてしまった。
だって今日載せるのはついこないだ、最新ファームで撮ったモノなので。

PC環境&作例データは
■OS: Windows Vista 64Bit  ■CPU: Core-i7 920(クアッドコア)
■メモリ: 12GB  ■SPPバージョン: 5.4.0
SIGMA DP2 Merrill / F4.0 1/80秒 ISO200 ■
■DP2Mヴァージョン: 1.02  ■撮影日: 2012/11/16
です。

【1枚目】↓WB晴れで撮ってSPPで開いただけのゼロ補正状態をJPEG保存。↓
20121119_01_【晴れ→晴れ_ゼロ補正】
↑ガラス越しの撮影とはいえ超グリーンですね。DP2Mユーザー的には見慣れた感じ。↑  →等倍はコチラ←

【2枚目】↓WBは変えずにSPPのスポイトツールで白と思われる場所を選択してカラー補正。↓
20121119_02_【晴れ→晴れ_11M+11Y_露出+0.3】
↑今回はビックカメラが入ってるビルの外壁を使用。補正値は11M+11Yと出ました。↑  →等倍はコチラ←
↑補正値が多い=濃いフィルターを重ねてるのと同じなので暗くなります。露出も+0.3補正しました。↑
↑明るい部分のグリーンは補正されましたが今度は暗い部分のマゼンタが強くなってしまった。↑
↑コレはコレでFoveonカメラの作例として良く見掛ける色味ですね。↑

【3枚目】↓1枚目のオリジナルをSPP上でWBオートにしたのがコチラ↓
20121119_03_【晴れ→オート_ゼロ補正】
↑明るい部分のグリーンかぶりも補正されたし、暗い部分も適正な色味です。↑  →等倍はコチラ←

【4枚目】↓2枚目と同じ位置でスポイトツールを使ってみました。ほとんど変わって無いですね。↓
20121119_04_【晴れ→オート_1M+1Y】
↑補正値は1M+1Y。補正量が少なく露出も変化してないので露出補正は不要です。↑  →等倍はコチラ←

【5枚目】↓2枚目(左)と4枚目(右)を比較してみました↓
20121119_05_【比較】
↑左上の黒いビルの外壁、人々の黒い服、アスファルト路面など左はすごく汚い。↑  →等倍はコチラ←
↑赤、緑、青、など各色に注目して見ても左の方は全体的にくすんでいます↑


というワケで改めて
・カメラではなくSPP上でWBオートにする事でグリーンかぶりはかなり除去される。
・カラーホイールまかせの色補正は画質悪化が激しい。
という事が分かって頂けたかと思います。
フォトショップ等の別ソフトを使って補正するよりも簡単かつ短時間で補正出切るのでオススメです。
シグマ デジタルカメラ DP2 Merrill 4600万画素   シグマ レンズフード LH2-01

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