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FUJIFILM SQUAREでX70やX-Pro2やXF100-400をお触りしてきた。

CESことConsumer Electronics Show 2016前後に発表された
新型カメラやレンズが各メーカーのショールームなどで先行展示され始めたので
昨日は東京ミッドタウン内のFUJIFILM SQUAREX70X-Pro2XF100-400をお触りしてきた。

既にTwitterの方に長々と書いた分に補足を加えつつ各モデルの印象を。

FUJIFILM X70
RICOH GR Limited Editionを持ち込んで横並びで比較するという無粋な事をしてみた。
あえてカタログスペックの寸法は見ずにパッと見の印象で言うと縦横のサイズはX70の方が小さく感じる
奥行は流石にGRの方が明らかに薄いけど絞りリングやチルト液晶を備えてる事を考えると立派
チルト液晶もサイズが近いX-A2辺りのを想像してたけどもっと凄く薄くてまるでソニー製品みたいw
X100Sではイマイチだった(X100Tで改善された)絞りリングの感触もちゃんとクリック感があって好き。
気になるAFスピードは展示会場内で試した限りではGRと同等で特別速くも遅くもないレベル。
フォーカスリングはMF以外に換算35mmと50mmのデジタルテレコンバーター(要はクロップ)機能の
操作にも使えて便利だけど、逆に言えばGRのように片手で全て操作出来るカメラにはなってない。

裸の状態ではGRに肉薄してるX70だけど実際に使う時の事を想定するとかなり大きくなっちゃう。
レンズバリア内蔵のGRに対してX70はレンズバリア無し&レンズ先端にフィルター装着用のネジ山は無し。
本体付属のレンズキャップはX100系と同じ被せ式。金属製で高級感あるけど無くしたら大ショック。
保護フィルターなどの装着方法もX100系と同じで、まずレンズ先端の化粧リングを外してから
別売りのアダプターリングを装着し、そのアダプターリングに保護フィルターとフードをネジ込む方式。
アダプターリングとフードのセットは実売8千円強で今のところ単品販売は無いようなので
「フードは要らんが保護フィルターは装着したい!」って人も現状は8千円強の追加出費が必要。
ちゃんと黒とシルバーの両方用意されてるし装着したシルエットはカッコイイけど、ちと高いかな。

換算21mm画角になる専用ワイコンWCL-X70はコンパクトなX70に対してかなりの大きさ&重さ。
重量は不明だけど装着するとかなりフロントヘビーで感覚的には重量が倍以上に増えたように感じる。
このワイコンWCL-X70には先端のミゾにベコッとはめるラバー(シリコン?)製の花形フードが付属。
大きくて遮光性能は高そうだし衝撃も吸収してくれそうだけどかなり柔らかくてちょっと不安になる。
カメラ本体への装着方法がねじ込みなのでワイコンの回転角度は一定ではない。フードもソレに合わせて
クルクル回るようになってるけど、21mmの超広角&花形形状なので斜めになってたらケラレそう。
ワイコン装着時はフードの角度にも気を配る必要がありそうだ。

APS-Cセンサーでレンズは換算28mmF2.8って時点でどうしてもGR対抗!?って目線で見ちゃうけど
実際のところは別物という印象。GRみたいにカメラ任せにノーファインダーでパパッと撮るんじゃなく
ちゃんと両手で保持しながらチルト液晶を駆使して構図も確認しつつ撮る方がシックリきそう。
チルト&タッチパネル液晶、高感度耐性、1/32000秒の電子シャッター、8コマ/秒の連写
富士フイルムならではのフィルムシミュレーション、などはGRIIdp1Qに対する明確なアドバンテージ。


FUJIFILM X-Pro2 + XF35mmF2 R WR
基本的に機材は軽い方が良い。けど、X-Pro1だけは例外的に軽い事がマイナス印象に繋がってたカメラ。
漆黒を思わせるブラック塗装の滑らかな表面やOVFとEVFを切り替えられるファインダーは素晴らしいけど
重厚で高品質な印象の見た目に反して金属製を疑いたくなるほどボディは軽く、各部の操作ボタンや
レバーは遊びも多いし操作トルクも軽過ぎた。絞りリングのクリックが軽過ぎるXFレンズと合わせ
Xマウントのカメラやレンズを初めて触った時の印象はあまり良くなかった(画質の良さは別)。
あれから4年弱、最新のX-Pro2とXF35F2R WRの組合せはとても好印象でした。
カメラの各部操作性もレンズの絞りリングもしっかりとしたクリック感と重みを伴った操作感になってた。
ずっと頑なにグリップ側にオフセットされてきた三脚穴もついにレンズ真下にレイアウトされたし
形状が見直された前後グリップは追加グリップ無しでもしっかり安心して握れるようになったし
ファインダーは視度補正ダイヤルが追加されてアイポイントも伸ばされメガネユーザーでも見易くなって
OVF時にスルー表示される撮影情報やブライトフレームはより見易く、EVF時の解像度は上がって
背面液晶右上に新設されたフォーカスレバーでのダイレクトなフォーカスポイント移動の何と快適な事か!
価格はX-Pro1発売当時よりも結構上がってしまうようだけど、現物を触ってみての印象を加味すると
むしろX-Pro1の時よりも十分納得出来るレベルに仕上がってる気がする。


■FUJIFILM X-Pro2 + XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
最近E-M5II+MZD40-150F2.8PRO+MC-14がすごく楽しいせいか各社の望遠レンズも気になる。
MZD40-150F2.8PROに目が慣れてるせいかかなり大きく感じたけど実際に持つと意外に軽い。
重量は付属品無しで1375g。三脚座やフード、保護フィルターなどを装着して丁度1.5kgぐらいかな?
これぐらい大きなレンズになると一眼レフ形状のX-T1X-T10とかに装着したくなるけど
今回RF形状のX-Pro2に装着して試してみて、意外な使い方を発見したのでご紹介。

それはX-Pro2のファインダーは望遠アシストのダットサイトの代わりになるんじゃね?って事。
E-M5II+MZD40-150F2.8PRO+MC-14の換算400mmクラスの望遠域にまだ慣れてないのもあるけど
鳥や飛行機などの動体を撮ってて被写体を画角外に逃したりフォーカスが大外ししたりすると結構パニック。
で、そんな状況に陥らないようにするためや、そうなった時に素早く被写体を再補足するために使うのが
OLYMPUS EE-1みたいなダットサイトをカメラの左側に装着して両目で覗きながら撮るってテクニック。
でもコレって、俺みたいにファインダーを左目で覗く人には使えないし
横構図にしたり縦構図にしたりを頻繁にチェンジする撮り方にも使えない。
望遠レンズが捉えた画角とその外周を含めた広い視野を同時に片目だけで見られたら良いのに!
って欲求をX-Pro2のアドバンストハイブリッドマルチビューファインダーなら叶えてくれそうだ!って話。
EVFで撮ってて被写体を逃したらボディ前面のファインダー切り替えレバーで瞬時にOVFに切り替えれば
広い視野で被写体を再発見出来る。そのままOVFで撮るも良し、EVFに戻して撮るも良し、だ。
更にOVF時に画面左下(丁度レンズが写り込む位置なので問題なし)にEVF表示を加える事も出来るので
OVFとEVFの切り替え無しに、片目だけで狭い画角と広い視野を同時に見ながら撮る事も出来る!

というワケでコンパクトな単焦点レンズを装着して往年のレンジファインダーカメラっぽいスタイルで
使うのに向いてそうなX-Pro2だけど、意外に望遠レンズで動体を撮ろうって人にも向いてるボディかも!
って印象をX-Pro2とXF100-400の組合せで試写してて思った次第。
まぁ、思った通りの機能を発揮してくれるかどうかは発売されてからでないと分からないけどね。


写真は前回に引き続きOLYMPUS OM-D E-M5II+MZD40-150F2.8PRO+MC-14を噛ませた
換算112-420mmF4で撮った夕焼け空と太陽に照らされるスカイツリーと人々のシルエット。
20160117_05_Sunset and Tokyo Sky Tree
OM-D E-M5 Mark II / M.ZD ED 40-150mm F2.8 PRO / MC-14 / F8.0 1/8000秒 ISO200■

20160117_04_Sunset and Tokyo Sky Tree
OM-D E-M5 Mark II / M.ZD ED 40-150mm F2.8 PRO / MC-14 / F8.0 1/8000秒 ISO200■

20160117_03_Sunset and Tokyo Sky Tree
OM-D E-M5 Mark II / M.ZD ED 40-150mm F2.8 PRO / MC-14 / F8.0 1/5000秒 ISO200■

20160117_02_Sunset and Tokyo Sky Tree
OM-D E-M5 Mark II / M.ZD ED 40-150mm F2.8 PRO / MC-14 / F8.0 1/800秒 ISO200■

20160117_01_Sunset and Tokyo Sky Tree
OM-D E-M5 Mark II / M.ZD ED 40-150mm F2.8 PRO / MC-14 / F8.0 1/1600秒 ISO200■

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