3Dプリンターでカメラ用アクセサリーを自作し始めてから10年が経っ(ちゃっ)た。
時が経つのは本当に早いもので、3Dプリンターを購入し
カメラ用アクセサリーの自作・販売を始めてから10年が経っ(ちゃっ)た。
全てはこのブログに訪れ、アクセサリーを購入し、SNSやクチコミで紹介してくださった皆様のおかげです。
更に加えるなら、アクセサリーを自作してまで楽しもうと思えるカメラやレンズを世に送り出してくれた
メーカー(自分の場合はSIGMA)さんのおかげです。皆様あってこその10年。改めて感謝申し上げます。
一方で、始めた時サンジュウで、今シジュウ。
人生の1/4を3Dプリンターと共に過ごしてきたのかと思うと…正直複雑な心境でもある。
10年前に3Dプリンターを買ったのは、ある種のストレス発散用に良いかもな…と思っただけ。
当時、関わっていた事が自分の手の届かない遠くの事情でご破算となる事が続き、少々腐っていた。
モノは何でも良い。評価も要らない。ただ最後まで完成させて世に送り出すところまでを完遂したかった。
んで、当時はまだ家庭用3Dプリンターの選択肢は少なく、情報も少ない中でアレコレ調べて購入したのが…

AFINIA H479(もしくは Tiertime UP Plus) というモデル。
当時はまだ“家庭用の3Dプリンター”がやっと世に出始めたばかりの頃。
TVやメディアでは“全く新しい夢の機械”のように報じられていたけど、元々仕事で触れる機会もあったので
自分的には3Dプリンターは“昔からある工作機械の一つ”という認識。
工作機械に求めるのはカタログスペックのスゴさよりも
実環境での使い勝手の良さ、信頼性、安定性、メーカー・代理店のアフターサポートなどの方が重要。
それらの点で当時一番評価されメジャーだったのがAFINIA(Tiertime)だったと記憶してる。
企業や機械系の大学や高専に3Dプリンターが導入され始まった時期とも重なるので
このモデルが一番最初に触れた3Dプリンターだという人も結構多いと思う。
実際長い間安定して良く動き続けてくれた。
代理店のサポート体制も手厚く、修理の際は代替機も貸してくれた。
長く使う中でフレームこそH479のままだけど、内部パーツやソフトウェアは殆ど後継のH480相当に。
バイクと同じく当初は代理店任せだったメンテも徐々に自分でするようになり
諸々の故障や異音が発生しても直ぐに原因箇所を特定して修理・対策が出来るように。
最終的には「このエラーコードはこの端子を抜き差しすれば消える」みたいなノウハウまで。
本当に長く活躍し続けてくれた事に感謝しかない。愛機や相棒と呼べる存在だ。心から、ありがとう。
でも同時に、この高い安定性と自分の中へのノウハウの蓄積が本来の製品寿命を無理に引き延ばす事になり
機材更新の適切なタイミングを見誤る事に繋がってしまったのかもしれないな…と反省もしている。
他の製品でもそうだけど「こんなに良くなってるとは!もっと早く買い替えるんだった!」
と思う事が多い。常日頃、物は大切に扱うようにと心掛けているけど、一長一短ネ。
=================================================
自作アクセサリーに関しては、丁度10年前にリリースしたSIGMA dp2 Quattro用つけっぱなしフード
を始めとしたdp Quattroシリーズ用アクセサリーや、dp Quattroシリーズ用のOVF、LVF-01用
アクセサリーなどを複数リリース。余りに特異なデザインのカメラ形状と、Foveonセンサーによる
唯一無二の描写が合わさり、“変態カメラ”などと呼ばれて話題になっていた頃がとても懐かしく愛おしい。
OLYMPUSのOPC Hack & Make Projectに参加しアクセサリー部門賞をいただいた事も自信に繋がった。
そしてサプライズ発表会からからマル5年が経とうとしているSIGMA fpの登場と、アクセサリー製作。
思い返せばこの10年、色々あったなぁ…色々作ってきたなぁ…としみじみ。
好きなカメラとレンズで写真を撮って、このブログやSNSに投稿したりはもっと前からしていたけど
基本的にはリアルで会う同僚や友人といった狭い人間関係の中だけで楽しんでいた。
それが自作アクセサリーをキッカケにネット上での出会いが急増。
イッチバン最初のdp2Q用つけっぱなしフードを、イッチバン最初に注文してくれた人は、今では友達に。

カメラ用アクセサリーの製作・販売を10年(も)続けてきたのは果たして良かったのか、悪かったのか
最近自問するばかりだけれど、この10年で新しく出来た人間関係だけは、間違いなく宝である。
=================================================
さて、製作・販売に関するスタンスは今も何も変わらず。
あくまで自分が欲しいと思うカメラやレンズを購入し、それを使う中で
「ココがこうだったらもっと使い易くなりそうだな…」というアイデアが出たモノを製作。
折角作ったし、俺と同じくコレがあると便利そうだと思ってくれる方にはお作りしますぞ、というスタンス。
自分が欲しくて自分で使う為に作り始めてるので試作段階のコストはアクセサリーの価格には含めず。
アクセサリーの価格はあくまで出力に掛かるコストと、3Dプリンターのメンテ・維持の分で算出・決定。
大儲けしようなんて事は思ってない。でも、だからって無償や赤字では当然続けていく事は出来ない。
最初の1年はこの“3Dプリンターのメンテ・維持”の部分にどれぐらいのコストが掛かるのかが分からず
単純に出力に掛かるコストのみを大雑把に計算しただけで価格設定していたので見事に爆散。
これはマズイ!と後々3Dプリンターの維持管理コストも含めた価格設定に値上げ。
んで、この時のコスト算出の計算式のままこれまでずぅーっときたけれど…ゴメンナサイ。もう限界です。
本来ならば「10周年記念セール!」とかやるべきなのだろうけど、残念。値上げ予告です。
そもそも値引きやセールをする余地を残した価格設定になんてしてません。
しょっちゅうセールやってるモノって、結局セール時の価格が本来の価格なんでしょ。と常日頃思ってるし
どうせまたすぐにセールやるんでしょ、その時買えば良いや~となり、んで結局買わないパターンよね、と。
ウチはセールはやりません。やれません。待ってても安くはなりません。欲しいと思った時が買い時です。
コロナ禍以降、あらゆる物品やサービスがそれぞれの事情で値上げをしまくっているけど
自分の環境で言えば出力に使うフィラメントの実質的な値上げ(安く定期購入出来ていたのが不可能に)や
3Dプリンター内部の保守パーツの実質的な値上げ(購入していた安いショップで取り扱いが終了)や
純粋に電気代の値上げも加わり「うわ、コレこのままじゃもう続けていけんぞ」という状況。
じゃ~どうするか?
内容は変えずに値上げだけする?
品質が悪いの承知で安いフィラメントに替える?
造形品質が落ちるの承知で出力設定を変えて出力時間を短くする?
結局どの手段もとれなかった。
食品関係に多い所謂“サイレント値上げ”な方向はどうやっても印象が悪いし
単純な値上げは自分自身の金銭感覚が邪魔をする。悲しいけれど、自分が作っているモノに
これまでの価格設定以上の価値があるとは思えなかった。自分が買う側だったとして、値上げ後の価格で
コレを買いますか?という自問に対して「コレにその金額は出せねぇわ」と自分で思ってしまうのだ。
じゃ~どうする。もういっその事やめてしまおうか……なんて事も考えたけど
値上げ後の価格に見合うだけの品質にクオリティを上げていけばイイべさ!
始めて10年だもの!環境を刷新するには良いタイミングだべさ!
断念したアイデアも新しいプリンターなら可能じゃね?
となり

はいドーン。GW前に3Dプリンターを新調。Bambu Lab X1-Carbon Comboというモデル。
AFINIAのままでも出力品質を上げる代はまだ残ってはいたけど、上記の通り維持管理の先行きは怪しい。
これまで使用してきたAFINIAの後継機種や上位機種に相当する現行モデルも有るっちゃ有る。
同じメーカーなら移行もスムーズだべ、とも思ったけど…正直求めるモノとは違う。
今は10年前よりも選択肢が多い。日々新たなメーカーやモデルが台頭してきている。
本気の検討とまでは至らないまでも、各メーカー各モデルの評判はそれなりにチラ見してはいた。
ここ数年でも「今買うならココのコレだよね」という定番は何度も入れ替わってきた。
発売前に貸し出されたインフルエンサーが大絶賛して話題になったけど、発売されて実際に使ったら
不具合ばかりでメーカーサポートもダメで一気に忘れ去られ…みたいなモデルもあった。
上記の通り3Dプリンターは工作機械。不安定なピーク性能よりも、安定動作とサポート体制が重要。
最新のトレンド機能、最新の性能は勿論必要だけど、最新過ぎて情報が少ないモデルというのも怖い。
Bambu Labは新しいブランドだけど、新し過ぎず、保守パーツの販売やサポートも良さそうに見える。
ユーザーコミュニティでの情報交換も盛んだし、スライサー含めたファームアップも続けてる。
AFINIAの時と同様、自分の環境で1年以上は使ってみないと本当の性能や耐久性、運用コストは
見えてこないだろうけど、使い始めてからの2ヶ月半で以前よりも確実に良いクオリティの
モノ、自分の金銭感覚で見て値上げ後の価格に見合うだけのモノが造形出来てきた。
今は注文が来た順に各アクセサリーを新プリンターでの出力に合わせて元データを修正・ディテールUP
を繰り返して発送している状況。Ver.2.00として正式リリースする前の移行期間。
AFINIAではリリースを躊躇・断念していたアイデア・アクセサリーも続々と復活、試作を再開し始めてる。
上記の通り、大変申し訳ありませんが既存アクセサリーは今後準備が整ったモノから順次値上げとなります。
が、しかし、値上げ分に見合うだけのクオリティ、ディテールUPもしていますし、新作も予定しています。
この先もまた10年!………な~んて事を軽々しくは流石に言えないけど、続けられる限りは頑張ります。
これまでご贔屓にしていただいてきた皆さまも、ご新規さまも、どうぞヨロシク。 それでは。
=================================================
※3Dプリンターを使ったカメラ&レンズアクセサリー、他にも色々製作&販売中です!
◆dpクワトロ用のびる液晶シェード
◆DPメリル用フードセット
◆THETA&THETAm15用スタンド
◆DPメリル用バッテリー収納グリップ
◆SIGMA LVF-01用アクセサリーセット
◆dp3Q+FT-1201用フードアダプター
◆DPメリル用LVF-01ブラケット
◆EF50F1.8STM用つけっぱなしフード
◆SIGMA dp0Q用つけっぱなしフード
◆SIGMA dp1Q & dp2Q & dp3Q用フード
◆SIGMA dp Quattro用カード/USBカバーオープナー(DMM.make)
◆SIGMA sd Quattro / sd Quattro H +PG-41用バッテリー型SDカードホルダー
◆SIGMA DP1、DP1s、DP1x、DP2、DP2s、DP2x用アクセサリー群
◆SIGMA 初代DP、DP Merrill、dp Quattroシリーズ用アルカスイスプレート
◆SIGMA fp+LVF-11用アイピースキャップホルダー&アルカスイス互換プレート
◆SIGMA fp用スモールグリップ&HG-21用追加サムグリップ
◆SIGMA fp用LVF-01ブラケットシリーズ&コールドシュー端子ブラケット
◆SIGMA fp用後玉チェッカー&ライカ エルマー50F2.8用沈胴ストッパー&リミッター
◆PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ
◆Panasonic LUMIX S5II & S5IIX 専用アルカスイス互換プレート
■日本カメラ 2016年3月号に3Dプリンターで製作したカメラアクセサリーが紹介されました!
■日本カメラ 2016年4月号に3Dプリンターで製作したカメラアクセサリーが紹介されました!
■SIGMA 新製品体験イベント 2017 spring(in大阪)にオリジナルアクセサリーを出展しました!
■SIGMA 新製品体験イベント 2017 spring(in黒川)にオリジナルアクセサリーを出展しました!
■自作アクセサリーが【飛びこめ!!沼03】や【engadget日本版】にチラッと登場しました!
■3Dプリンターでこれまで製作してきたSIGMA製品用アクセサリー群のまとめ
■CP+2020シグマブースのミニステージに登壇決定!→CP+中止!→PhotoBar【sa-yo:】で新作発表!
■SIGMA fp Impressionページの新コーナー「+fp」にて紹介していただきました!
=================================================
カメラ用アクセサリーの自作・販売を始めてから10年が経っ(ちゃっ)た。
全てはこのブログに訪れ、アクセサリーを購入し、SNSやクチコミで紹介してくださった皆様のおかげです。
更に加えるなら、アクセサリーを自作してまで楽しもうと思えるカメラやレンズを世に送り出してくれた
メーカー(自分の場合はSIGMA)さんのおかげです。皆様あってこその10年。改めて感謝申し上げます。
一方で、始めた時サンジュウで、今シジュウ。
人生の1/4を3Dプリンターと共に過ごしてきたのかと思うと…正直複雑な心境でもある。
10年前に3Dプリンターを買ったのは、ある種のストレス発散用に良いかもな…と思っただけ。
当時、関わっていた事が自分の手の届かない遠くの事情でご破算となる事が続き、少々腐っていた。
モノは何でも良い。評価も要らない。ただ最後まで完成させて世に送り出すところまでを完遂したかった。
んで、当時はまだ家庭用3Dプリンターの選択肢は少なく、情報も少ない中でアレコレ調べて購入したのが…

AFINIA H479(もしくは Tiertime UP Plus) というモデル。
当時はまだ“家庭用の3Dプリンター”がやっと世に出始めたばかりの頃。
TVやメディアでは“全く新しい夢の機械”のように報じられていたけど、元々仕事で触れる機会もあったので
自分的には3Dプリンターは“昔からある工作機械の一つ”という認識。
工作機械に求めるのはカタログスペックのスゴさよりも
実環境での使い勝手の良さ、信頼性、安定性、メーカー・代理店のアフターサポートなどの方が重要。
それらの点で当時一番評価されメジャーだったのがAFINIA(Tiertime)だったと記憶してる。
企業や機械系の大学や高専に3Dプリンターが導入され始まった時期とも重なるので
このモデルが一番最初に触れた3Dプリンターだという人も結構多いと思う。
実際長い間安定して良く動き続けてくれた。
代理店のサポート体制も手厚く、修理の際は代替機も貸してくれた。
長く使う中でフレームこそH479のままだけど、内部パーツやソフトウェアは殆ど後継のH480相当に。
バイクと同じく当初は代理店任せだったメンテも徐々に自分でするようになり
諸々の故障や異音が発生しても直ぐに原因箇所を特定して修理・対策が出来るように。
最終的には「このエラーコードはこの端子を抜き差しすれば消える」みたいなノウハウまで。
本当に長く活躍し続けてくれた事に感謝しかない。愛機や相棒と呼べる存在だ。心から、ありがとう。
でも同時に、この高い安定性と自分の中へのノウハウの蓄積が本来の製品寿命を無理に引き延ばす事になり
機材更新の適切なタイミングを見誤る事に繋がってしまったのかもしれないな…と反省もしている。
他の製品でもそうだけど「こんなに良くなってるとは!もっと早く買い替えるんだった!」
と思う事が多い。常日頃、物は大切に扱うようにと心掛けているけど、一長一短ネ。
=================================================
自作アクセサリーに関しては、丁度10年前にリリースしたSIGMA dp2 Quattro用つけっぱなしフード
を始めとしたdp Quattroシリーズ用アクセサリーや、dp Quattroシリーズ用のOVF、LVF-01用
アクセサリーなどを複数リリース。余りに特異なデザインのカメラ形状と、Foveonセンサーによる
唯一無二の描写が合わさり、“変態カメラ”などと呼ばれて話題になっていた頃がとても懐かしく愛おしい。
OLYMPUSのOPC Hack & Make Projectに参加しアクセサリー部門賞をいただいた事も自信に繋がった。
そしてサプライズ発表会からからマル5年が経とうとしているSIGMA fpの登場と、アクセサリー製作。
思い返せばこの10年、色々あったなぁ…色々作ってきたなぁ…としみじみ。
好きなカメラとレンズで写真を撮って、このブログやSNSに投稿したりはもっと前からしていたけど
基本的にはリアルで会う同僚や友人といった狭い人間関係の中だけで楽しんでいた。
それが自作アクセサリーをキッカケにネット上での出会いが急増。
イッチバン最初のdp2Q用つけっぱなしフードを、イッチバン最初に注文してくれた人は、今では友達に。

カメラ用アクセサリーの製作・販売を10年(も)続けてきたのは果たして良かったのか、悪かったのか
最近自問するばかりだけれど、この10年で新しく出来た人間関係だけは、間違いなく宝である。
=================================================
さて、製作・販売に関するスタンスは今も何も変わらず。
あくまで自分が欲しいと思うカメラやレンズを購入し、それを使う中で
「ココがこうだったらもっと使い易くなりそうだな…」というアイデアが出たモノを製作。
折角作ったし、俺と同じくコレがあると便利そうだと思ってくれる方にはお作りしますぞ、というスタンス。
自分が欲しくて自分で使う為に作り始めてるので試作段階のコストはアクセサリーの価格には含めず。
アクセサリーの価格はあくまで出力に掛かるコストと、3Dプリンターのメンテ・維持の分で算出・決定。
大儲けしようなんて事は思ってない。でも、だからって無償や赤字では当然続けていく事は出来ない。
最初の1年はこの“3Dプリンターのメンテ・維持”の部分にどれぐらいのコストが掛かるのかが分からず
単純に出力に掛かるコストのみを大雑把に計算しただけで価格設定していたので見事に爆散。
これはマズイ!と後々3Dプリンターの維持管理コストも含めた価格設定に値上げ。
んで、この時のコスト算出の計算式のままこれまでずぅーっときたけれど…ゴメンナサイ。もう限界です。
本来ならば「10周年記念セール!」とかやるべきなのだろうけど、残念。値上げ予告です。
そもそも値引きやセールをする余地を残した価格設定になんてしてません。
しょっちゅうセールやってるモノって、結局セール時の価格が本来の価格なんでしょ。と常日頃思ってるし
どうせまたすぐにセールやるんでしょ、その時買えば良いや~となり、んで結局買わないパターンよね、と。
ウチはセールはやりません。やれません。待ってても安くはなりません。欲しいと思った時が買い時です。
コロナ禍以降、あらゆる物品やサービスがそれぞれの事情で値上げをしまくっているけど
自分の環境で言えば出力に使うフィラメントの実質的な値上げ(安く定期購入出来ていたのが不可能に)や
3Dプリンター内部の保守パーツの実質的な値上げ(購入していた安いショップで取り扱いが終了)や
純粋に電気代の値上げも加わり「うわ、コレこのままじゃもう続けていけんぞ」という状況。
じゃ~どうするか?
内容は変えずに値上げだけする?
品質が悪いの承知で安いフィラメントに替える?
造形品質が落ちるの承知で出力設定を変えて出力時間を短くする?
結局どの手段もとれなかった。
食品関係に多い所謂“サイレント値上げ”な方向はどうやっても印象が悪いし
単純な値上げは自分自身の金銭感覚が邪魔をする。悲しいけれど、自分が作っているモノに
これまでの価格設定以上の価値があるとは思えなかった。自分が買う側だったとして、値上げ後の価格で
コレを買いますか?という自問に対して「コレにその金額は出せねぇわ」と自分で思ってしまうのだ。
じゃ~どうする。もういっその事やめてしまおうか……なんて事も考えたけど
値上げ後の価格に見合うだけの品質にクオリティを上げていけばイイべさ!
始めて10年だもの!環境を刷新するには良いタイミングだべさ!
断念したアイデアも新しいプリンターなら可能じゃね?
となり

はいドーン。GW前に3Dプリンターを新調。Bambu Lab X1-Carbon Comboというモデル。
AFINIAのままでも出力品質を上げる代はまだ残ってはいたけど、上記の通り維持管理の先行きは怪しい。
これまで使用してきたAFINIAの後継機種や上位機種に相当する現行モデルも有るっちゃ有る。
同じメーカーなら移行もスムーズだべ、とも思ったけど…正直求めるモノとは違う。
今は10年前よりも選択肢が多い。日々新たなメーカーやモデルが台頭してきている。
本気の検討とまでは至らないまでも、各メーカー各モデルの評判はそれなりにチラ見してはいた。
ここ数年でも「今買うならココのコレだよね」という定番は何度も入れ替わってきた。
発売前に貸し出されたインフルエンサーが大絶賛して話題になったけど、発売されて実際に使ったら
不具合ばかりでメーカーサポートもダメで一気に忘れ去られ…みたいなモデルもあった。
上記の通り3Dプリンターは工作機械。不安定なピーク性能よりも、安定動作とサポート体制が重要。
最新のトレンド機能、最新の性能は勿論必要だけど、最新過ぎて情報が少ないモデルというのも怖い。
Bambu Labは新しいブランドだけど、新し過ぎず、保守パーツの販売やサポートも良さそうに見える。
ユーザーコミュニティでの情報交換も盛んだし、スライサー含めたファームアップも続けてる。
AFINIAの時と同様、自分の環境で1年以上は使ってみないと本当の性能や耐久性、運用コストは
見えてこないだろうけど、使い始めてからの2ヶ月半で以前よりも確実に良いクオリティの
モノ、自分の金銭感覚で見て値上げ後の価格に見合うだけのモノが造形出来てきた。
今は注文が来た順に各アクセサリーを新プリンターでの出力に合わせて元データを修正・ディテールUP
を繰り返して発送している状況。Ver.2.00として正式リリースする前の移行期間。
AFINIAではリリースを躊躇・断念していたアイデア・アクセサリーも続々と復活、試作を再開し始めてる。
上記の通り、大変申し訳ありませんが既存アクセサリーは今後準備が整ったモノから順次値上げとなります。
が、しかし、値上げ分に見合うだけのクオリティ、ディテールUPもしていますし、新作も予定しています。
この先もまた10年!………な~んて事を軽々しくは流石に言えないけど、続けられる限りは頑張ります。
これまでご贔屓にしていただいてきた皆さまも、ご新規さまも、どうぞヨロシク。 それでは。
=================================================
※3Dプリンターを使ったカメラ&レンズアクセサリー、他にも色々製作&販売中です!
◆dpクワトロ用のびる液晶シェード
◆DPメリル用フードセット
◆THETA&THETAm15用スタンド
◆DPメリル用バッテリー収納グリップ
◆SIGMA LVF-01用アクセサリーセット
◆dp3Q+FT-1201用フードアダプター
◆DPメリル用LVF-01ブラケット
◆EF50F1.8STM用つけっぱなしフード
◆SIGMA dp0Q用つけっぱなしフード
◆SIGMA dp1Q & dp2Q & dp3Q用フード
◆SIGMA dp Quattro用カード/USBカバーオープナー(DMM.make)
◆SIGMA sd Quattro / sd Quattro H +PG-41用バッテリー型SDカードホルダー
◆SIGMA DP1、DP1s、DP1x、DP2、DP2s、DP2x用アクセサリー群
◆SIGMA 初代DP、DP Merrill、dp Quattroシリーズ用アルカスイスプレート
◆SIGMA fp+LVF-11用アイピースキャップホルダー&アルカスイス互換プレート
◆SIGMA fp用スモールグリップ&HG-21用追加サムグリップ
◆SIGMA fp用LVF-01ブラケットシリーズ&コールドシュー端子ブラケット
◆SIGMA fp用後玉チェッカー&ライカ エルマー50F2.8用沈胴ストッパー&リミッター
◆PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ
◆Panasonic LUMIX S5II & S5IIX 専用アルカスイス互換プレート
■日本カメラ 2016年3月号に3Dプリンターで製作したカメラアクセサリーが紹介されました!
■日本カメラ 2016年4月号に3Dプリンターで製作したカメラアクセサリーが紹介されました!
■SIGMA 新製品体験イベント 2017 spring(in大阪)にオリジナルアクセサリーを出展しました!
■SIGMA 新製品体験イベント 2017 spring(in黒川)にオリジナルアクセサリーを出展しました!
■自作アクセサリーが【飛びこめ!!沼03】や【engadget日本版】にチラッと登場しました!
■3Dプリンターでこれまで製作してきたSIGMA製品用アクセサリー群のまとめ
■CP+2020シグマブースのミニステージに登壇決定!→CP+中止!→PhotoBar【sa-yo:】で新作発表!
■SIGMA fp Impressionページの新コーナー「+fp」にて紹介していただきました!
=================================================
by foxfoto
| 2024-07-07 20:00
| ●モノ作り