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着想・製作開始から早2年4か月。長い歳月をかけて試作を重ねてきたアクセサリーが、ついに完成です!
(訳: 長い歳月の間ずっと寝かし続け、自分でも存在を忘れかけていたアクセサリーを、やっと発売です!)

PeakDesign(ピークデザイン)というブランドについてはもう説明不要でしょう。
ピークデザイン製品との出会いは2016年。手持ちカメラの数がどんどん増えていく中で
それぞれのカメラに装着したストラップが防湿庫内やカメラバッグ内で空間を取り始めていた。
カメラの数は10台以上もあるけど、一度に持ち出すのはせいぜい1~3台。でもその都度持ち出すカメラに
ストラップを脱着するのは面倒。そんな状況を打開してくれたのがアンカーリンクスだった。

ストラップにはアンカーハウジング、カメラにはアンカーをそれぞれ装着すれば
ストラップの脱着がワンタッチで可能になり、ストラップの数と質量を大幅に削減出来た。
それから早8年以上。今では全てのカメラはモチロン、三脚や一脚にもアンカーを装着して使用してる。

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PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_01
そんな便利なアンカーに装着し、新しい使い方を可能にするのが今回製作したフィンガーストラップです。
カメラバッグからカメラを出したまま丸一日フォトウォークをするような日はアンカーに
ネック(orショルダー)ストラップを装着するけど、もっと軽快に撮る時は
このフィンガーストラップを使用するのはどうでしょうか?

指を通す穴の直径は2mm刻みで18mm、20mm、22mm、24mm、26mm、28mmの6サイズ。
指を通す穴の数は1個、2個、3個の3パターン。カラーはこれまで通り黒の6色。
6×3×6=108。煩悩の数だけバリエーションを用意しました。大きさ、形状、色、大いに悩んでください。

素材はABS樹脂ですので指の力で大きく変形するような柔らかさはありません。
その為ご注文前にしっかり中指・薬指・小指の太さをご確認していただく必要があります。
PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_06
サイズの参考として指輪の号数で例えると
【内径18mm≒16号、内径20mm≒22号、内径22mm≒28号、内径24mm≒34号、内径26mm≒40号】
となりますが、各形状・サイズ共に幅は7mm、厚さは4mmと一般的な指輪よりも幅広く太いです。
PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_08
また、指2本用と指3本用の穴の内径は全て同じサイズとなっております。
PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_07
厚紙を7mm幅でカットしてリング状にして、各指の第二関節(指の先ではなく手の平に近い太い方の関節)を
抵抗なくスムーズに通せて、指を曲げてもキツさを感じない穴の直径を確認してください。

そこからワンサイズ大きいぐらいが丁度良いと思います。

「指輪みたいにしっかり指にフィットする穴径の方が良いだろう」とは思わないでください。
実際に使用した印象ですと、ピッタリサイズでは長時間装着しているとストレスに感じてきます。

厚紙の自作ガイドを参考にするにしても、普段している指輪の号数を参考にするにしても
ピッタリではなくワンサイズ大きい物を選ぶのがオススメです。(大事な事なので2度言いました)

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続いてはカメラとのマッチング確認について。

文字通りのアクセサリー的に装着しておくだけでしたら上記の通り指の太さとのマッチングのみでOKですが
このフィンガーストラップを装着し、指を通した状態で問題なくカメラをグリップ出来るか否かは
装着するカメラのストラップ取付金具の位置とグリップのサイズに大きく左右されます。
PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_06
↑の通り、指を通す穴はアンカー先端と隣接しているので大まかな穴の位置は想像出来るかと思います。

お使いのカメラにアンカーを装着し、紐をピンと伸ばした状態で右側面から見てください。
PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_09
この図↑の左のカメラのようにグリップが大きく、指を通す穴の位置がグリップの前側に出そうにない場合は
残念ながらフィットしないと考えてください。逆に真ん中や右のカメラのように指を通す穴の位置が
グリップの前側に出てくるカメラであれば概ねフィットする可能性が高いと思われます。

カメラ屋さんの店頭で様々なカメラに装着してグリップ感の良し悪しをテストさせてもらったところ
「グリップの大きいカメラほど相性が悪く、グリップの小さいカメラほど相性が良い」という結果でした。
まぁ元々大きなグリップが備わったカメラであれば今回のようなアイテムでグリップ力を強化する必要も
ないワケですし、逆にグリップの突出が小さい、もしくはシグマfpのように完全にフラットな形状のカメラ
との方が相性が良く、グリップ力を強化出来るとなれば朗報でありましょう。
PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_11
↑↓ 装着してみてフィット感が良かったカメラたちです ↑↓
PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_12
↑カメラによってフィンガーストラップを小指に装着したり、薬指に装着したりと違いがある事に注目です。
あくまで私の手での一例でしかありませんが、カメラ全体のサイズやグリップが小さいカメラは小指に
ある程度サイズの大きいカメラの場合は薬指に装着する方が良くフィットするケースが多かった。
大雑把に言えばエントリーからミドルクラスのミラーレス機やコンデジ向けのアイテムです。

ちなみに手持ちカメラたちに装着してみた結果は…
・CANON EOS 5D MARK II → ×
・Panasonic LUMIX S5II → ×
・SIGMA sd Quattro → ×
・SIGMA dp Quattroシリーズ → △
・SIGMA DP Merrillシリーズ → 〇
・SIGMA DPシリーズ → 〇
といった結果でした。

5D2、S5II、sdQといったグリップの大きいカメラは↑の図の左のカメラのような状態でフィットせず。
dpQシリーズはグリップ形状が独特過ぎて装着自体は問題ないけどビシッと決まる感じは乏しい。
初代DPシリーズ、DPMシリーズはしっかりフィットするのを確認出来ました。

fp/fpLに関しては当然ながら追加グリップの有無で装着感が変わります。例を挙げると
・fpのみ。グリップなし(ストラップホルダ-SH-11使用) → 〇
・fp+自作スモールグリップ(ストラップホルダ-SH-11使用) → 〇
・fp+ハンドグリップHG-11(ストラップホルダ-SH-11使用) → 〇
・fp+ラージハンドグリップHG-21(ストラップホルダーSH-11使用) → ×
・fp+SmallRig CCM2518(リグのストラップ取付ホール使用) → ×
・fp+SmallRig CCM2518(側面の三脚穴にストラップホルダーSH-11を装着・使用) → 〇
といった結果でした。装着するグリップのサイズが大きくなるほどフィットしなくなっていきます。

※全て私の手で試した一例です。↑で〇の組合せでも
 手のサイズや握り方によってはフィットしない場合もあります。

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更に装着するカメラとの相性が良ければグリップ力を向上させる機能的アイテムにもなります。

「フィンガーストラップに指を通してカメラを握った時、手の中でアンカーの紐をピン!と伸ばせられれば」
という条件が適合すればカメラ背面右下に触れる母指球部分を支点にしてフィンガーストラップに
通した指がボディに貼り付く方向に力が加わり、結果的にグリップ力が増すワケです↓
PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_10
グリップが小さかったり完全にフラットな形状のカメラって「ちゃんと握ってないと落としちゃいそう」
という不安から強く握るので小さく軽い割に手が疲れがち。指(手)をボディに貼り付かせる事が出来れば
グリップ力が増す。逆に言えば軽い力でもカメラを保持出来るようになるので手の疲労を軽減させられる。

感覚的にはハンドストラップ(ピークの製品で言えばクラッチ)を装着した時のような効果です。
ハンドストラップは手の平がカメラから離れないように抑え込んでくれるので指先に力を入れなくても
カメラを保持出来る。でもハンドストラップがフィットするのはグリップが大きいカメラが中心。
今回のフィンガーストラップはハンドストラップがフィットし辛い小さいカメラとの相性が良い。

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指1本用、指2本用、指3本用の各形状について。

実はこの形状のバリエーション展開こそフィンガーストラップがお蔵入りせずに
ちゃんと発売まで漕ぎ着けられた要因なのです。
PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_03
当初は指1本用のみで計画・製作していたフィンガーストラップでしたが
上記の「手の中でアンカーの紐をピンと伸ばす事が出来れば指がカメラに貼り付く」
効果が発揮される指が1本だけなので貼り付く力も弱く、フィットするカメラの種類も少なかった。

しかし指1本よりも2本、3本、と数を増やした事でカメラに貼り付く指の数も増え、グリップ力も向上。
そして指2本用と指3本用は必ずしも穴の数だけ指を通す必要はなく、1本や2本だけ通して使用しても良い。
中央の穴と左右の穴とはアンカー先端からの距離が微妙に違うので、どの指をどの穴に通すかを変える事で
アンカーの紐のテンションが変わる。これによってフィットするカメラの種類を増やす事が出来ました。
指を通す穴の数が多いモデルほどサイズも大きく価格も上がってしまいますが、汎用性も上がります。

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PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_04
Takumaさん製作のSIGMA fp & fp L 縦吊りストラップホルダー VSH-11と組合わせるとこんな感じ。
縦吊りとの相性も良いのではないでしょうか。fpのシンプルなデザインの良さを再認識出来る組合せ。

PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_05
ただし、この様にフィンガーストラップに更にアンカーを装着してネック(orショルダー)ストラップから
吊るすカラビナのような使用方法はお控えください。あくまでグリップを補助する為のアイテムです。

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PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_02
各サイズ・各形状の価格は以下の通りです。出力サイズ・出力時間でどうしても価格差が出てしまいます。
上記の通り指の太さに合わせてサイズ・形状をお選びください。迷ったらワンサイズ大きい方で。
商売気を出してるワケではありません。「100円高くなっちゃうから小さい方にしよう」
とした結果「やっぱりキツくてダメだわコレ…」となっては欲しくないのです。

PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ_01
ただ上記の通り柔らかい素材ではないので素手に直接装着するか、寒い季節に手袋越しに装着するか、では
フィットするサイズも変わってきます。素手用と手袋越し用とで2~3サイズご用意いただくのはアリかと。

【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径18mm・1フィンガー】 2100円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径18mm・2フィンガー】 2300円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径18mm・3フィンガー】 2500円

【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径20mm・1フィンガー】 2200円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径20mm・2フィンガー】 2400円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径20mm・3フィンガー】 2600円

【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径22mm・1フィンガー】 2300円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径22mm・2フィンガー】 2500円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径22mm・3フィンガー】 2700円

【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径24mm・1フィンガー】 2400円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径24mm・2フィンガー】 2600円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径24mm・3フィンガー】 2800円

【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径26mm・1フィンガー】 2500円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径26mm・2フィンガー】 2700円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径26mm・3フィンガー】 2900円

【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径28mm・1フィンガー】 2600円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径28mm・2フィンガー】 2800円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径28mm・3フィンガー】 3000円

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■3Dプリンターでの出力品についての特徴と注意点
 ・FDM方式の家庭用3Dプリンターでの出力品となりますので、大量生産された一般的な製品のような
  キレイな表面仕上げとはならず、表面には積層造形由来の微細な段差があります。
 ・3Dプリンターでの造形物は一般的な射出成型法等で大量生産・流通している製品と比べて
  同一素材であっても強度や対候性に劣り強い力に対しては白化や破断が生じます。
  取り扱いには十分に配慮していただくのと同時に、本来の目的とは異なる使用はしないでください。
 ・各アクセサリー共に一部分に出力時に必要となるサポート材の剥がし跡が残ってしまいます。
  剥がし跡は白くなるので黒で出力した場合に特に目立ってしまいます。
 ・出力素材のABS樹脂は後塗装が可能ですのでサンドペーパーなどで軽く表面を均してから
  塗装する事で上記の積層段差やサポート材の剥がし跡を目立たなくする事が可能です。
 ・使用素材(フィラメント)はAFINIA純正プレミアムABSフィラメントを使用しています。
 ・カラーバリエーションは上記フィラメントに設定のある黒の6色です。
 ・各アクセサリーは定期的にマイナーアップデートを繰り返しておりますので
  注文時期によって製品写真と細部の形状が異なっている場合があります。

■納期・発送方法・送料
 ・現在は日本国内のみの発送となります。
 ・全てのアクセサリーは出力済み在庫は持たず、入金確認後に出力・発送する受注生産品となりますので
  入金反映から発送まで1~2週間程かかります。納期の目安はご注文後の返信メールに記載いたします。
 ・注文品は追跡が可能なレターパックライトorレターパックプラスにて発送します。
 ・レターパックライトはポストへの投函配達、レターパックプラスは対面での配達となります。
  ご在宅状況などに合わせてご希望の発送方法をお選びください。
 ・最寄りの郵便局留めでの発送も可能です。その場合は注文メールの発送先に郵便局名をご記載ください。
 ・アクセサリー名の後に“ ★ ”マークのある物はレターパックライトの発送条件である
  “厚さ3cm以内”に収まらないため、レターパックプラスのみでの発送となります。
 ・レターパックライトで発送の場合の送料 → 370円
 ・レターパックプラスで発送の場合の送料 → 520円
 ・注文品合計金額が5000円以上になる場合は送料無料にて発送させていただきます。

■支払方法
 ・支払い方法は三菱UFJ銀行口座への振込みとなります。
 ・振込手数料は別途お客様のご負担となります。
 ・ご注文メール確認後、振込み先口座情報などを返信いたします。
 ・口座への入金履歴順に3Dプリンターで出力・洗浄・梱包し、発送後に追跡番号をメールいたします。

■その他
 ・各アクセサリーの受注・メール返信の最新状況に関しては私のTwitterアカウントをご確認ください。
  アクセサリーの出力・発送が出来ない、メール返信が出来ない、等のトラブル時は
  その旨のツイートをプロフィールに固定表示させておきます。
 ・遅くともご注文メールの翌日中までには下記Gmailアドレスから振込み先口座などを返信しておりますが
  Gmailドメインを受信拒否設定されていたりしてコチラからの返信が出来ない場合が希にあります。
  お手数ですが予めGmailドメインの受信拒否設定を解除の上でご注文いただければ幸いです。
 ・ご注文メールに色指定の記載が無かった場合は“黒”にて出力・発送させていただきます。
 ・ご注文メールに希望発送方法の記載が無かった場合はレターパックライトにて発送させていただきます。
 ・注文アクセサリーの種類・個数によりレターパックライトの規定【厚さ3cm以内】に
  収まりきらない場合はレターパックプラスでの発送とさせていただく場合がございます。
 ・上記の通り全てのアクセサリーは入金確認後に出力・発送する受注生産品となりますので
  お振込後の注文者様都合での注文内容変更・注文キャンセル・到着後の交換等には応じられません。
 ・また製品説明や本来の用途とは異なる使用によりアクセサリー本体、カメラ、レンズ、その他周辺物に
  損壊が生じてもその修理・交換費用を補償する事は出来ません。
 ・その他あらゆるトラブルにおいても補償出来るのは販売している各種アクセサリー本体までとなります。


上記の特徴・注意点を踏まえた上で購入をご希望の方は
【氏名、発送先の郵便番号・住所、希望アクセサリー名、希望カラー、注文数、希望発送方法】
などを記入してコチラのアドレスまでご連絡ください。→ order.foxfotofactory@gmail.com

それではご注文、お待ちしております。

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何年かぶりに、ホント~~~~に久しぶりに、負の感情を抱いている。
いや、カメラという大好きなプロダクトの購入がキッカケで、という意味では初めてだ。

ここ数日「この感情を吐き出したい!」と「否こういう感情は表に出すべきでない」を何度か行き来する内に
感情の落ち着きと気持ちの整理はついてきたのだけど、既に感情を吐露してしまったTwitterを見た人から
「どうした?何があった?」と聞かれたり、「CP+のパナブースに凸しに行く?(& 凸しに行こう!」と
言われたり、俺が何に(誰に)対して腹を立てているのかを勘違いされていたりもして、その度に個別に
「実はかくかくしかじかでしてぇ…」と説明するのが面倒になってきたので全部書き残しときます。

全部書いて、Panasonicという企業とS5IIというカメラに対して今抱いている感情の件は…(多分)終わりに。

あ、年始に書いたエントリーを読んでいただければ俺がS5IIを買うに至るまでの経緯や
S5IIで何を撮ろうと考えていたのか等を理解していただけると思いますが、まぁ読まなくても全然良いです。
このエントリーだって読む価値があるかは分からない。不快に感じる人も多いでしょう。
パナやルミックスの大ファンだって人は…そっ閉じしてください。


とりあえず勘違いさせてしまったっぽい部分の訂正と、質問の返答を先に。
●何をそんなにキレてるの?
   最初は怒りもあったけど…今はもう、落胆とか、失望とか、諦めとか、そういうお気持ち。
●S5IIってそんなに酷いの?
   最終的にはその人の使い方次第。今回判明した事が全く影響しない人も多いでしょう。
   ただ自分の用途や重視してる部分をピンポイントで撃ち抜かれたのでダメージが大きい。
●そんなに腹を立てる程の事じゃないんじゃない?
   そうだと思います。ただ俺だけ他の人よりも感情的になってしまう理由があるんです(後述↓)。
●動画レビュワー酷かったもんね。
   その感情はない。スチル系のレビューがもっと欲しかったのは事実だけど、動画と写真は別世界。
   動画系の人にスチルの事を求めても仕方ないし、パナとグルになって隠匿してたとも思ってない。
●ソニーとかキヤノンの性能求めてたの?w
   求めてないです。そこまでのモデルじゃないのは当初から分かってたし期待もしてなかった。
●下調べが足りなかったんじゃない?
   事前に下調べが出来ないようにされてた事が問題なのですよ。
●きっと今後ファームアップで改善されるよ!
   これまでは要望に対して対応してくれる方々が相手だったのでそういう希望を持ててたけど
   パナに対してはそういう希望をもつのはやめておきます(もうそれぐらい信用してない)。
●そんな気持ちになってるならS5II売っちゃいなよ。
   売りません。残念ながら。自分で書いてて嫌になるけど、想定よりもかなりダメダメだった
   S5IIだけど、それでもまだ自分にとってはコレしかないんですよ…ホント、嫌になるけどね。
   S5IIの“選ばれた理由”の裏には、同時に他の候補に“選ばれなかった理由”もあるワケです。
   嫌だけど、今の感情に任せて手放しはしません。もっと良い候補が現れるまでは使います。
こんな感じ。


結局のところ何があったのかと言えば、パナによるS5IIの短所隠しがあった(としか思えない)ワケです。
製品ページに書かれている事は良い部分だけ。良い部分だけをアピールして、沢山予約させて
さぁいよいよ発売!というタイミングやっと公開された取扱説明書のpdfを読んだら
特定条件(俺にとっては必須条件)下で性能が低下する仕様や、旧型のS5比で
スペックダウンしている部分が沢山記載されていましたよという事。
発売後、購入後でないと分からない地雷が沢山埋まってた。

俺みたいに予約開始と同時に我先にと注文した人たちはパナにしてやられたという事。ほんとガッカリだよ。


「いやいや、意図的に短所を隠してたと決まったワケじゃないでしょ?」と思う(思いたい)のも分かります。
たまたま製品ページや取説に記載漏れがあっただけなのよ~。ほんとウッカリさんなんだから~と。
でもさ、じゃ~なんで取説で初めて判明する事が炎上するような短所ばかりなんですかね?
昔からのパナユーザーが「コレはぁ!」と目を輝かす新しい長所の発見があっても良いのでは?
でもそういうのは何もない。見つかるのは短所ばかり。あ~ハイハイ、そういう事ねぇ…って、なるじゃん。

それに俺には「意図的に隠していた」と考えてしまう事情がある。感情的になってしまう理由がある。
それは1/7~9にLUMIX BASE TOKYOで開催されたS5IIの体験イベントでの事…

1/5の発表と製品ページ公開で、電子シャッターでの30コマ/秒連写性能などがアピールされていたけど
スペックシートにメカシャッター時や電子シャッター時の記録bit数が記載されてない事が気になってた。
なんでこんなトコをピンポイントで気にしていたかと言えば、去年から動体撮影用のカメラを探すべく
各社のカメラの製品ページを読みまくったりカメラ屋さんで実機を触りまくったりしていたから。

最近の連写に強いミラーレス機、プロ機は積層センサーで電子シャッターでも画質劣化や歪みも無く撮れて
中級機は電子シャッターでのみ高速連写出来るけど通常のセンサーなので記録bit数は落ちるし動体は歪む。
というのは今コレを読んでるような人なら常識でしょう。そして14bit記録と12bit記録の画質差についても
わざわざ説明するまでもないでしょう。

プロ機でも積層センサーでもないS5IIの電子シャッター30コマ/秒の高速連写時には記録bit数が落ちたり
動体が歪むという返答が来るのは想定済み。でもS5IIの話題の種として体験会で質問しようと思っていた。

(実際はこれよりもAF測距中にEVF&背面液晶のフレームレートが30fpsに落ちる事の方が衝撃でコッチを
先に質問していたんだけど)いざ電子シャッター時の記録bit数についてマーケティング担当の人に質問した
「S5IIのメカシャッター時の記録bit数も電子シャッター時の記録bit数も公開していません」という解答。
もちろん一言一句違わずにこのままの発言というワケではない。流石にそこまでは覚えていない。でも
「質問したのは電子シャッターの事なのに何故メカシャッターの事まで?」と感じたのはしっかり覚えてる。

Twitterでは文字数制限もあるので「非公表」とだけ書いたけど、実際はこういう↑言い回しでした。

んで「公開していない」と言われてしまっては仕方がないのでそれ以上は突っ込まなかった。
今にして思えば予防線を張られてたのよね。質問されるのも想定済みで、解答が用意されてたのでしょう。

そして1月の体験イベントで「記録bit数は公開していない」と言っていたのに、いざS5IIの取説を読んだら
「本器で撮影したRAW画像の色深度は14bitです。ただし、連写時は12bitに制限されます。」
とか書かれてる始末!一瞬「はいはい電子シャッター時の連写の話でしょ」と流しそうになったけど
そうは書かれてない。家でテスト撮影してみたら、確かに連写すると画質が悪化(=記録bit数低下?)した
この瞬間体験イベントでのやりとりがフラッシュバック。全てが繋がった。「コレを隠したかったのか」と。

そして俺と同じくTwitterでこの件を問題視していた
YS15さんがパナに問い合わせて解答をもらってくれました(感謝!)。
・RAW画像の連写は12bitのみ。
・S5で連写速度向上の要望があったため、12bitにすることで連写速度の高速化を図った。
・現時点でファームアップ等の予定はない。
※要約

なんだこのクソ解答はと思ったよ。表面的には画質の向上の事ばかりをアピールしておきながら
裏では電子シャッターだけでなくメカシャッターでも、たった2コマ/秒の連写ですら12bitに低下とは…
しかもこんな重要な事が製品ページやスペックシートには何も書かれてない。あまりにも酷すぎる。

なんで俺がこの事を騒ぐかって?俺はメカシャッターで連写するためにS5IIを買ったからですよ!
そして今まで使ってきた色んなカメラで14bitと12bitとの画質差を知っているからですよ!
もう俺にとってこのカメラは実質的に12bit記録しか出来ないカメラって事ですよ!
ファームアップも望めない。ずっとだ。この先、ずっと、12bit、なんだよ!


でも本当に良くないのは俺みたいな今回初めてパナ機を買う他からの参入組よりも、元からのパナユーザー
特にこれまでS5を使ってきてて、S5IIの発売を機に既に手放しちゃった人たちを欺いた事よね。
●連写すると12bitに低下するS5IIに対して、S5はちゃんと14bitのまま連写出来てた。
ハイレゾショットで選択出来るシャッタースピードが8秒から1秒に制限された。
ファインダー&背面液晶の拡大表示倍率が20倍から6倍に大幅に低下&表示がボヤボヤに悪化。
AFエリアのサイズ(範囲)の使い勝手が悪化してる。S5で選べた範囲設定が選択出来ない。
コレ、どう考えても影響受けるユーザーかなり多いでしょ。今まで撮れていた写真や手法が不可能になる。
事前の周知があればS5を継続使用する判断も出来る。でも説明は何もなく、不都合なマイナス点は隠して
期待だけさせて、買わせて、そこで初めて判明とかさぁ……………よくもそんな事を。オメェ血は何色だ?


でも、でもだ、人間ってのは負の感情を抱き続けるってのはかなりのストレスだ。
こんな感情は捨て去って、今後に期待をしようじゃないか。現に測距中のフレームレート低下は
ファームでの改善が予告されているじゃないか。もうコレ以上の悪化は無い。ココから先は良くなるだけだ!
そう自分に言い聞かせて「今後の機能向上に期待です!」で笑顔で最期を〆よう。






……と、そう思おうとしたんだ…けど…本当に、本当にそうだろうか?と。
ごめんなさい。俺はもうそんな希望を抱く事すら出来ないようだ。だってパナは
・S5で連写速度向上の要望があったため、12bitにすることで連写速度の高速化を図った。
って解答するメーカーだよ?
・フレームレート向上の要望があったため、解像度を下げることで速度の高速化を図った。
ってなる可能性もあるんじゃね?

今回の事だけじゃない。これまで見聞きしてきたパナの色んなマイナス情報が全て混ざり合って
もうパナに対して何も希望を抱けない。信用できなくなってしまいました。
パナに対しては何も期待しない。ただ落胆と不信と軽蔑の感情のみ。
結局は企業体質。大企業病というだけ。変わらないよ。

長々と書いたけど、誰かに共感・共有して欲しいとかではなく、「こういう事だったんです」というだけ。
あと誰かれ構わずに「パナは止めといた方が良いぞ」とふれ回るようなアンチにもなりません。
どんなカメラを使うも、どんなメーカーを好きになるも、嫌いになるも、人それぞれ。
色んなメーカーの製品を買ってれば、こういう事もあるよね、という話。
この件はコレでおしまいです。明日からは頑張って楽しみます。


上記の通りS5II自体に対して壮大な期待をしてたワケじゃない。でも、3年半ぶりに新しいカメラを買う事や
その後の新たなフォトライフや発見に対しては大きな期待をしていたのだなと、今更ながら自覚。
スタートは今のところ最悪だけれど、良い方向に気持ちをもっていければ良いなと。


自分で書いていても酷いエントリーだと思ってます。
読んでて不快に感じた方も多いでしょう。ホント申し訳ない。
でも胸の中に全てを納め込んでおく事は出来ませんでした。勘弁して。
【LUMIX S5II】これがパナとのファーストコンタクトであり、ワーストコンタクトでもあった。_b0213320_08180276.jpg
おわり。






あ、最初の方でも書いたけど改めて。
明後日から久しぶりにリアル開幕されるCP+で
「パナブースに行って今回のS5IIの件を問い詰めてやる!(問い詰めてやろうぜ!?)」
的な話が出たのだけれど、ごめんなさい。俺はそれには参加も賛同できません。
そういうのはただの迷惑行為です。
久々のリアル開催を純粋に楽しもうとしている沢山の人がいる中で、説明員さんを長々と拘束するような
事をしてはいけませんよ。過去に見た事ありますけどね、そういうの。もう酷いのなんの。やめましょうネ。

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※2023/03/02  誤字・脱字・修正・追記。
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シグマの2023年一発目の新製品、SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023
羽田空港周辺で開催された体験イベントでお試しさせてもらったので
写真をお見せしつつインプレッションを書いてみる。

先ずは60-600DNスポーツの発表プレゼン動画を改めて↓


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…の前に、UPした写真を見ていれば直ぐにバレてしまう事なので先に書いておく事があります。
この体験イベントの貸出し時間は本来180分間でしたが、訳あって丸一日お貸しいただく事が出来ました。
俺がムリを言って丸一日貸してもらったワケでもないし、シグマさんが俺を特別扱いしたワケでもない。
予約枠に関してシグマさん側から小さなお願い事があり、俺がOKをしたのでそのお返しとして、です。
イベント前にも後にも何も影響を及ばさない、当日だけで完結する小さなGIVE & TAKEがあっただけ。
勿論このレビューを書く事やその内容に関してシグマさん側から何かお願いされたワケでもない。
当然金銭や物品の授受があったワケでもない。結果的に俺は気になってるレンズの良い部分も悪い部分も
よりしっかりと確かめる事が出来たし、今コレを読んでる60-600DNスポーツに興味があるであろう
アナタは多くの作例を見る事が出来ているワケです。なので要らぬ詮索はいたしませぬように。
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UPした写真は全てRAWで撮ってLightroomClassicで現像。発売前のレンズ故補正プロファイルもない。
写真によってアスペクト比を変えたり、水平を調整したり、多少の露出補正をしたりはしているけど
レンズの焦点距離が変わるようなトリミングや描写の特徴を変えてしまうような手は加えてない。
WB晴れ、カラーモードは弱めのT&Oで統一。fpで撮って出てくる画のほぼそのままと言える。

当日fp+60-600DNスポーツで撮った写真はFlickrのアルバムにまとめてあるので、文章ではなく
撮られた写真でこのレンズの描写を確かめたいんじゃ!という人は →コチラ← をどうぞ。


“標準域から超望遠域をカバーする10倍ズームレンズ”はシグマが開拓したジャンル、のハズ。
初代は2010年に発売された一眼レフ用のAPO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM (1970g)。
二代目は2018年に発売された同じく一眼レフ用の60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM | Sports (2700g)。
三代目が今回ミラーレス用として生まれ変わった60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports (2495g)。
その他のミラーレス用のDNレンズの望遠ズームは
昨年末の体験イベントでお試しした150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports (2100g)
俺も愛用している100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary (1135g)

愛用している100-400DNコンテンポラリーの描写やサイズ・重さ・使い勝手は勿論把握しているし
このイベント参加直前に昨年末お試しした時の写真を見直してブログにまとめていたので
150-600DNスポーツの描写やサイズ・重さの感覚もしっかり思い出してある。
この2本と比較して60-600DNスポーツは一体どうだったのか?


端的に言えば
AF速度・精度、手ブレ補正、10倍ズームの使い勝手、どれも最高でまんまと欲しくなってしまった。


受付でレンズを借りてfpに装着した瞬間のインプレッションは…当然「デカイ!」と「重い!」でしかない。
きっと今150-600DNスポーツを使ってる人からしたら+400gの重量増を認識出来るだろうけど
俺が普段使ってるのは1kg強の100-400DNコンテンポラリー・ライトバズーカなので
良くも悪くも「両方デカくて重いレンズ」で150-600も60-600も同評価。
持ち歩いて使う事によるストレスやハードルはどちらも同じ。

ただし価格は実売15万強の150-600に対して60-600は初値とはいえ約2倍の30万弱。
実売10万強の100-400と比べたら約3倍。一眼レフ用の旧60-600スポーツの初値は19万だった。
様々な物品・サービスがどんどん値上げし続けるご時世とはいえ、購入するハードルが高い事は否めない。
150-600と60-600の価格差約15万円あればアート単焦点レンズが1本、又はIseries単焦点が2本は買える。
シグマレンズユーザーにとって60-600の“30万”、150-600との“価格差15万”という数字の意味は大きい。

…が、城南島海浜公園へ移動して実際に撮り始めると60-600が新世代のレンズになっている事が分かった。
150-600と60-600を同世代のレンズとして見ると2倍の価格差は大きいが
製品性能の世代が違うとなれば話も変わってくる。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

100-400と150-600はAF速度や手ブレ補正に関しては同等という印象だった。でも60-600は完全に別物。
60-600から新採用されたHLAによるAF速度、OS2に強化された手ブレ補正、どちらもハッキリ実感出来る。
撮った写真をチェック・選別していても100-400や150-600と比べて歩留まりが格段に良い。
AF速度だけでなくAF精度も良い印象。とにかくブレボケ失敗写真が少なかった。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

このレンズをfpで使う人は少ないだろうけど、fpのAFCは正直あってないようなものなので
fpで動体を連写する時は “AFSで測距→数枚連写→AFSで再測距→数枚連写” という撮り方になる。
100-400や150-600は “再測距で大ボケしてMFでリカバリーも出来ずそのまま終~了~” となる事が多い。
しかし60-600はAF速度も速く再測距で大ボケかます事も少ないので最後まで被写体を追い続けられる。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

そこに標準域60mmから超望遠域600mmまで10倍の画角変化が加わるので
4倍ズームの100-400や150-600とは撮れる被写体・場面・機会が桁違いに違ってくる。
実際に写真を撮っていると望遠端が600mmである事よりも広角端が60mmである事の方に感動する。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

例えばこの写真は望遠端600mm。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

この写真は約150mm。150-600だったらここまでだ。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

でも60-600なら更にここまで広げられる。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

今度は逆に広角端60mmから~
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

望遠端600mmドーン。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

数百m先、数km先の被写体をドドンと写し撮ったそのレンズで、自分の足元を普通に撮る事が出来る。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

でもズーム倍率が広がった分だけ描写が悪化しちゃったら意味が無い。
100-400DN、150-600DN、60-600DN、一眼レフ用の旧60-600のMTF曲線を並べるとこんな感じ。
発売前のSIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023を羽田空港周辺でお試し。_b0213320_11095336.png

旧60-600よりは確実に良くなってるけど、100-400や150-600と比べて飛び抜けて良いワケじゃない。
むしろシビアに見れば一番良いのは150-600DNスポーツの方だと分かる。
でも少なくともベイヤー2400万画素のfpで撮り比べた限りでは3本の描写の優劣は感じない。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

それよりも上記の通り60-600の歩留まりの良さ、撮れる被写体・機会の幅広さのインパクトの方が大きい。
同じ場所で同じ時間だけ撮り比べたら、成功写真を一番多く持ち帰えれるのは60-600で間違いない。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

更にLマウント限定にはなるけどUSB DOCKを使ってカスタムモード1/2により踏み込んだ値の
フォーカスリミッターを設定すればAFの歩留まりは更に向上するだろうし、1.4倍&2倍のテレコンを使えば
84-840mmや120-1200mmという自分にとって完全に未体験の領域にまで踏み出せる…ヤバイね。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

Lightroomで選別をしていて気付いたけど、広角端60mmや望遠端600mmだけでなく
その中間の領域もしっかり使って沢山枚数を撮っていたのが興味深かった。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

ズーム倍率約2倍の広角ズームや約3倍の標準ズーム、4倍の望遠ズームだと広角端と望遠端だけ使いがち。
特に動く被写体の場合は「とりあえず一番広く」や「とりあえず一番狭く」と撮ってしまいがちだ。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

でも60-600はAF速度が速く、大ボケ誤測距も少なく、手ブレ補正も強力なので心に余裕が生まれる。
落ち着いて少しずつ画角を変えながら被写体を追い続ける事が出来る。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

羽田は家から一番近い空港なのでこれまで幾度となく通ってきた。でもレンズは
一眼レフ時代も今のミラーレス時代も、換算含めてずっと100-400mm相当で撮ってきたので
今回の60-600mmというレンズでは文字通りに世界が広がったように新鮮で撮っていて本当に楽しかった。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

100-400mmライトバズーカにテレコンを装着して望遠端を560mmや800mmにして撮る事もあるけど
その分広角端が140mmや200mmになってしまうので一長一短。150-600が気になりつつも
購入に至っていないのは結局ココなのよね。何かを得る代わりに何かを失う。
60-600mmなら何も失わない。100-400を丸々内包している。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

大きく写せないからと見送りがちだったB737やA321(320)も600mmあれば積極的に撮りたくなるし
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

もうコレ以上後ろに下がれないからと諦めていた100mm以下の広角域も同じレンズでそのまま撮れる。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

勝手知ったる馴染みの場所でじっくり試して、「あぁ、やっぱりコレか。」「そうだね。コレだね。」と。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

写真を撮っていても、家で撮影データをチェック・選別していても、心がどんどんソッチに向かってしまう。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

150-600と60-600の価格差は約15万円。約2倍だ。それは変わりようがない。
でも新世代の性能や使い勝手を考えたら…流石にゼロにはならないまでも、ハードルはかなり低くなる。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

ライトバズーカは大好き。1kg強で100-400mm。普段から持ち歩くのが苦にならない自分の上限はココ。
ライトバズーカにHLAやOS2が投入されないかな~とか、広角端が拡張されないかな~とか妄想もするけど
それとは別のヒコーキ撮りに特化したレンズとしてもう一本追加するとしたら、60-600DNスポーツ一択だ。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

デカイし、重いし、高い。防湿庫も買い足さないといけないし、カメラバッグも買い足さないといけない。
105mm径の保護フィルターも高い。一脚や三脚に頼る場面も増えるから色んな意味で大きく重く高い。
でも、そのハードルを乗り越える覚悟を決めれば、コレ以上の1本はない。欲しい。スゴク欲しい。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

来週は3年半ぶりに購入する新カメラPanasonic LUMIX S5IIの発売が控えてるので今すぐは厳しい。けど
どう転んでもfpよりは動体撮影に優れているであろうS5IIを使っていれば自ずと動体撮影欲も高まるだろう。
また毎週末のように羽田や成田へ通うようになるかもしれない。そして秋になれば航空祭シーズンが始まる。
そうなってしまえば、もう抗えないだろう。覚悟を決めて、新しい扉を開く。開いてしまう。気がするぞ。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

このブログを書いていて、自分で自分の背中を押しているのが分かる。はぁぁぁ………やれやれだ。
今回のように実際の使用シーンに則したシグマの体験イベントは本当に危険で困る。
20230204_SIGMA fp + 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS S023

シグマめぇぇぇ………


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折角製品をお試しさせてもらったのに写真をUPしてなかったシリーズも今回でラスト。
2022年12月3~4日に二子玉川 蔦屋家電で開催された【SIGMA Touch & Try】で
お借りしたSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021で撮った写真です。
SIGMA fpに装着して二子玉川界隈と多摩川の河川敷をブラブラしてみた。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  150mm】

シグマの150-600mmと言われると2014年の9月12日、一眼レフ用のコンテンポラリースポーツ
そして1.4倍と2倍のテレコンも含めた望遠系機材がドドンと同時発表された衝撃を今でも覚えてる。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  600mm】

コンテンポラリーは105×260.1mm、1930g、フィルター径95mm、税込希望小売価格165000円。
スポーツは121×290.2mm、2860g、フィルター径105mm、税込希望小売価格284900円。
150-600mmでF5-6.3という焦点距離とF値、そして基本的な機能と操作系は共通としながら
コンテンポラリーは小型軽量安価、スポーツは大きく重く高価だけど防塵防滴で堅牢という差別化だった。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  546.2mm】

発売から8年以上経過した今の状況は…コンテンポラリーの方は健在。なんならEFマウント用は
未だに売上ランキング上位にあったりするのに対して、スポーツの方は残念ながら結構前に販売終了。
スポーツの防塵防滴性能は重要なれど、コンテンポラリーのハンドリングの軽さが勝ったという事でしょう。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  600mm】

そんな経緯も影響してか、ミラーレス用の150-600mmはスポーツに一本化しつつも
109.4×263.6mm、2100g、フィルター径95mmとコンテンポラリー並みに大幅に小型軽量化して登場。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  600mm】

更に新たにAFLボタンとズームトルクスイッチが追加された。
特にズームリングの回転トルク調整とロックを兼ねたこの機構はとても良かった。
一眼レフ用ライトバズーカにはあったのにミラーレス用ライトバズーカで無くなってしまった
カスタムモードスイッチの存在も羨ましい。USB DOCKを使えば任意のフォーカスリミッターが設定可能。
しっかりとした防塵防滴構造である事もコンテンポラリーシリーズのライトバズーカには無い長所。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  600mm】

俺は一眼レフ用の時もミラーレス用の今も、ワンサイズ小さく軽い100-400mmF5-6.3ライトバズーカ
使っているので、正直なところ小型軽量化されたとはいえ2kg越えのレンズはやはり大きく重く感じる。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  600mm】

大きく重い…が、やはり望遠端400mmと600mmとでは撮れるものが違うね。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  600mm】

でも同時に広角端が100mmか150mmかというのも使い勝手に大きく影響してくる。悩ましいね。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  150mm】


ココからは番外編。150-600mmの事ではなく、fpのオートフォーカスについて。
fp購入当初はMC-21経由で一眼レフ用のライトバズーカでヒコーキなどの動体を撮っていた。
2020年発売のミラーレス用のDN版ライトバズーカに買い替えた直後はAF性能が向上したと思ったけど
残念ながら今の評価は逆。AFSの速度と精度自体は確実にDN版の方が良くなってる。でも歩留まりは悪化。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  600mm】

歩留まり悪化の原因は、AFで上手く測距出来なかった時にMFでリカバー出来なくなってしまったから。
一眼レフ用の時はフォーカスリングと測距レンズが機械的に繋がっていたのでAFが外れても
「ソッチじゃなくてコッチだよ!」とフォーカスリングをグイッと回してやれば最短から無限遠まで
一気にピント位置を移動させる事が出来た。そうしてやればまたAFで被写体を捉え直す事が出来る。
でもDN版のフォーカスリングは電子リングで機械的に繋がってないのでフォーカスリングを大きく回しても
移動量が足りない。ピントが最短側で止まっているのか無限遠側で止まっているのか一瞬では確認出来ない。
そうこうしている内に被写体はもうどこかへ行ってしまう。だから結果的に歩留まりは悪化してしまった。
ずっとコレはDN版ライトバズーカ側の問題だと思ってた。なにせ他の望遠レンズを持っていなかったので。
でもfpのファームウェアVer.400でレンズの撮影距離(ピント位置)を常時表示させられるようになった事で
原因はfp側のAF制御の問題である事が見えてきた。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  600mm】

fpはAFで被写体を補足出来なかった時、必ず最短側にピントを移動して測距動作を諦める。
例えばDN版ライトバズーカの望遠端でAFが合わせられなかった時は最短撮影距離の1.6mで止まる。
そしてレンズのフォーカスリミッタースイッチを“6m-∞”に設定するとその最短側の6mで止まる。
何度試しても結果は同じだった。そしてこの動作は今回借りた150-600mmDNスポーツでも同じ。
望遠端600mmでAFが合わなかった時は最短撮影距離の2.8mで止まった。
フォーカスリミッタースイッチを“10m-∞”に設定するとその最短側の10mで止まった。
20221203_SIGMA Touch & Try_SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021
【SIGMA fp + 150-600mm F5-6.3 DG DN OS S021  600mm】

ヒコーキなどの乗り物系の被写体に限って言えば、最短側じゃなくて無限遠側で止まってくれた方が助かる。
ピントが無限遠側に来ていれば多少ピントがズレていても被写体の動きを追いながら再測距させられる。
寸分のズレ無く正確に無限遠である必要はない。おおよそでも良いからAFが合わなかった時に止まる位置を
無限遠側になるようにAFの制御を変える、もしくは最短側か無限遠側かを選択出来るようにして欲しい。
それだけでfpのAFの歩留まりはかなり向上するハズ。シグマさん、次のファームに期待してます。


今回UPした以外の写真はFlickrのアルバムにまとめてあります。    →コチラ


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前回書いたシグマ新本社での体験イベントと同様、参加からもう5ヶ月近くも経っちゃったけど
2022年9月10日に参加した【第10回 シグブラフォトウォーク in 彦根】の写真をご紹介。

シグブラフォトウォークとはシグマの連載シグブラを担当している写真家・三井公一さんの引率で
シグマの製品をお試ししながら皆でフォトウォークするという人気のイベント。
記念すべき第10回目となる今回の舞台は滋賀県の彦根。

JR彦根駅前に集合して、先ずはベース基地&昼食処となる個室ダイニング 赤鬼まで移動していたら…
いきなり仮面ライダーWと遭遇してビックリ。後で調べて知ったけど
滋賀県内でSTOP THE 飲酒運転活動をテーマに走行しているツーリングクラブの方みたい。
日本一の大きさを誇る琵琶湖は全国からツーリング目的でライダーが集まる。俺もいつか一周してみたい。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 16-28mm F2.8 DG DN C022
【SIGMA fp + 16-28mm F2.8 DG DN C022  F2.8】

個室ダイニング 赤鬼に到着したら諸情報の説明と機材貸出し。今回お借りしたのは
SIGMA fpL  →撮った写真はコチラ
SIGMA 20mm F1.4 DG DN A022  →撮った写真はコチラ
SIGMA 24mm F1.4 DG DN A022  →撮った写真はコチラ
SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO A020  →撮った写真はコチラ
の1台3本。コレに自分のSIGMA fpを加えた2台3本を
午前中は【fpL+20mmF1.4DNアート】+【fp+24mmF1.4DNアート】
午後は【fpL+20mmF1.4DNアート】+【fp+105mmF2.8DNマクロアート】
という組み合わせで撮っていきます。

いざ出発。午前中は銀座町~芹川界隈をブラブラ。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022  F8.0】

【〇〇銀座】と名付けられるエリアは各県各都市に沢山ある。昭和時代の一つの流行りよね。
今はその多くが寂れてしまっていたりもするけど、フォトウォークをするのには情緒があって大変宜しい。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022  F8.0】

彦根と言えばやっぱりひこにゃん。かわぇぇ。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022  F1.4】

彦根、そして琵琶湖と言えば鳥人間コンテストだけど、他に人力紙飛行機選手権なるものもあるようだ。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022  F6.3】

2本一緒に発表された20mmF1.4DNアートと24mmF1.4DNアートは言ってみれば双子レンズ。
午前中は同時に使用してたので比較するように撮ってたので気になる方はFlickrをチェックしてね。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022  F8.0】

発表プレゼンでは星景の厳しい性能要求にも応えられる事がアピールされてた20mmF1.4DNアートだけど
24mmF1.4DNアートも含めて近距離では樽型の歪曲が残るね。Lマウント用だと普通は自動で補正される
部分だけど、SPPで開いてもLRで開いても変わらず。補正ミスか、あるいは仕様なのか、は分からず。
もしかしたら星景とか風景とか無限遠側でのゼロディストーションを重視した結果なのかもしれんね。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022  F1.4】

ある程度距離が離れれば歪みは出てない(ちゃんと補正されてる)ので問題になる場面は少ないでしょう。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022  F2.8】

前回試したI Series 20mm F2 DG DN C022も良かったけど、やはりF1.4のアートレンズは更にイイね。
とは言え20mmF2や24mmF2のビルドクオリティの良さが全面に押し出されたI seriesレンズもイイ。
最高描写のF1.4アートか、描写とサイズのバランスの良いIseriesのF2か、小型軽量なIseriesのF3.5か。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022  F1.4】

今のシグマの広角レンズのラインナップはズームも単焦点も豊富でとても良い。けど同時に悩ましい。
ってか2022年の新レンズがズームも単焦点も全て広角レンズ系だったのには驚き。他の参加者から
「24mmF3.5からF2に買い替えたばかりなのに、また直ぐに今度はF1.4を出してくるなんて!」
という声もあったりして「あ~、なるほど…ソレは確かにキツイ…」と頷くしかなかった…(汗
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022  F1.4】

個室ダイニング 赤鬼に戻って昼食。近江牛のすき焼き御膳!美味ぁし!
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022  F8.0】

シグブラフォトウォークは毎回食事が美味しくてイイ。
当初は関東中心で開催されていたイベントだけど奈良・岐阜・彦根と徐々に開催地域が地方へ拡大。
今回も関東・北陸・近畿地方などから広く人が集まった。ご新規さんも多かった印象。
自分にとっては撮影旅行に行く良いキッカケになっているイベント。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022  F8.0】

食後にはレアレンズ、FF Classic Prime Lineの40mm T2.5 FFのお触りタイムも。
スチル用レンズと比べると大きく重いけど、フォーカス&絞りリングのぬめぇ~っとした操作感は最高。
光学系自体は最新設計だからちゃんと芯はあるけど、ボケやゴーストの出方が最高にエモくてヤバかった。
流石にこのシネレンズそのままだと厳しいけど、フォーカスリングの官能的な回し心地はホントに最高。
F2.8+~F2のI seriesやF1.8~F1.2のアートレンズとは別で、MFで良いからF1.0とかのレンズが一本だけ
フラッグシップモデルとしてあったりしたら欲しいかも。例えば50mmF1.0とか…と妄想してしまった。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fp + 24mm F1.4 DG DN A022  F4.0】

午後の部スタート。琵琶湖に向かうか彦根城に向かうかの選択式。俺は彦根城に向かうチームに同行。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022  F5.6】

午前中スタートした時は薄曇りだったけど、この日は午後になるにつれてどんどん晴天に。
真夏の強い陽射しの中での軽い登山、彦根城チームはみんな良い汗をかかせていただきましたわ…
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022
【SIGMA fpL + 20mm F1.4 DG DN A022  F5.6】

彦根城天守閣下からの眺望。琵琶湖越しの雲が夏。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020
【SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020  F8.0】

いざ天守閣へ。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020
【SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020  F5.6】

天守閣の中から望む琵琶湖。発射台は見えないけど、鳥人間コンテストが開催される松原水泳場もこの方角。
琵琶湖の湖面に微妙に明暗差が出ているのは柵越しの撮影だからです。それにしてもバチバチにシャープだ。
105mmF2.8DNマクロアートのMTF曲線は現時点でDN単焦点レンズの中で最強。fpじゃなくてfpLに装着
して撮った方が良かったとちょっと後悔。最近のレンズはどれも高性能過ぎて、正直2400万画素のfpじゃ
詳細な良し悪しを評価出来なくなってきてる印象。レビューに使うなら6100万画素のfpLの方が適役だね。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020
【SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020  F8.0】

もちろん近距離のマクロ域の描写も完璧。長年の風雨で削れた柱が鳥の羽毛のようになっていて美しかった。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020
【SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020  F8.0】

中望遠レンズでのスナップが好きというのもあるけど、とても使い易かった。
発表プレゼンでは最高の描写を優先した結果AF速度が犠牲になっていると明言されていたけど
十分実用になる速度だと感じた。寄ってヨシ、離れてヨシ、開けてヨシ、絞ってヨシの最強レンズだわ。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020
【SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020  F2.8】

四番町スクエアへ戻り、カメラとレンズを返却して、講評会、そして参加者限定の特典やプレゼントも沢山。
これまで同様、今回もとても楽しかった。シグマ公式のイベントレポートには
“次回以降もまた新たな場所で実施していきたいと考えています” と書かれている。
次のシグブラフォトウォークがいつ、どこで開催されるのか、楽しみでならない。
20220910_第10回 シグブラフォトウォーク  in 彦根_SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020
【SIGMA fp + 105mm F2.8 DG DN MACRO A020  F4.0】


今回撮った写真をFlickrのアルバムにまとめましたので、気になる方はチェックを。  →コチラ


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