着想・製作開始から早2年4か月。長い歳月をかけて試作を重ねてきたアクセサリーが、ついに完成です!
(訳: 長い歳月の間ずっと寝かし続け、自分でも存在を忘れかけていたアクセサリーを、やっと発売です!)
PeakDesign(ピークデザイン)というブランドについてはもう説明不要でしょう。
ピークデザイン製品との出会いは2016年。手持ちカメラの数がどんどん増えていく中で
それぞれのカメラに装着したストラップが防湿庫内やカメラバッグ内で空間を取り始めていた。
カメラの数は10台以上もあるけど、一度に持ち出すのはせいぜい1~3台。でもその都度持ち出すカメラに
ストラップを脱着するのは面倒。そんな状況を打開してくれたのがアンカーリンクスだった。
ストラップにはアンカーハウジング、カメラにはアンカーをそれぞれ装着すれば
ストラップの脱着がワンタッチで可能になり、ストラップの数と質量を大幅に削減出来た。
それから早8年以上。今では全てのカメラはモチロン、三脚や一脚にもアンカーを装着して使用してる。
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そんな便利なアンカーに装着し、新しい使い方を可能にするのが今回製作したフィンガーストラップです。
カメラバッグからカメラを出したまま丸一日フォトウォークをするような日はアンカーに
ネック(orショルダー)ストラップを装着するけど、もっと軽快に撮る時は
このフィンガーストラップを使用するのはどうでしょうか?
指を通す穴の直径は2mm刻みで18mm、20mm、22mm、24mm、26mm、28mmの6サイズ。
指を通す穴の数は1個、2個、3個の3パターン。カラーはこれまで通り黒白赤緑青黄の6色。
6×3×6=108。煩悩の数だけバリエーションを用意しました。大きさ、形状、色、大いに悩んでください。
素材はABS樹脂ですので指の力で大きく変形するような柔らかさはありません。
その為ご注文前にしっかり中指・薬指・小指の太さをご確認していただく必要があります。
サイズの参考として指輪の号数で例えると
【内径18mm≒16号、内径20mm≒22号、内径22mm≒28号、内径24mm≒34号、内径26mm≒40号】
となりますが、各形状・サイズ共に幅は7mm、厚さは4mmと一般的な指輪よりも幅広く太いです。
また、指2本用と指3本用の穴の内径は全て同じサイズとなっております。
厚紙を7mm幅でカットしてリング状にして、各指の第二関節(指の先ではなく手の平に近い太い方の関節)を
抵抗なくスムーズに通せて、指を曲げてもキツさを感じない穴の直径を確認してください。
そこからワンサイズ大きいぐらいが丁度良いと思います。
「指輪みたいにしっかり指にフィットする穴径の方が良いだろう」とは思わないでください。
実際に使用した印象ですと、ピッタリサイズでは長時間装着しているとストレスに感じてきます。
厚紙の自作ガイドを参考にするにしても、普段している指輪の号数を参考にするにしても
ピッタリではなくワンサイズ大きい物を選ぶのがオススメです。(大事な事なので2度言いました)
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続いてはカメラとのマッチング確認について。
文字通りのアクセサリー的に装着しておくだけでしたら上記の通り指の太さとのマッチングのみでOKですが
このフィンガーストラップを装着し、指を通した状態で問題なくカメラをグリップ出来るか否かは
装着するカメラのストラップ取付金具の位置とグリップのサイズに大きく左右されます。
↑の通り、指を通す穴はアンカー先端と隣接しているので大まかな穴の位置は想像出来るかと思います。
お使いのカメラにアンカーを装着し、紐をピンと伸ばした状態で右側面から見てください。
この図↑の左のカメラのようにグリップが大きく、指を通す穴の位置がグリップの前側に出そうにない場合は
残念ながらフィットしないと考えてください。逆に真ん中や右のカメラのように指を通す穴の位置が
グリップの前側に出てくるカメラであれば概ねフィットする可能性が高いと思われます。
カメラ屋さんの店頭で様々なカメラに装着してグリップ感の良し悪しをテストさせてもらったところ
「グリップの大きいカメラほど相性が悪く、グリップの小さいカメラほど相性が良い」という結果でした。
まぁ元々大きなグリップが備わったカメラであれば今回のようなアイテムでグリップ力を強化する必要も
ないワケですし、逆にグリップの突出が小さい、もしくはシグマfpのように完全にフラットな形状のカメラ
との方が相性が良く、グリップ力を強化出来るとなれば朗報でありましょう。
↑↓ 装着してみてフィット感が良かったカメラたちです ↑↓
↑カメラによってフィンガーストラップを小指に装着したり、薬指に装着したりと違いがある事に注目です。
あくまで私の手での一例でしかありませんが、カメラ全体のサイズやグリップが小さいカメラは小指に
ある程度サイズの大きいカメラの場合は薬指に装着する方が良くフィットするケースが多かった。
大雑把に言えばエントリーからミドルクラスのミラーレス機やコンデジ向けのアイテムです。
ちなみに手持ちカメラたちに装着してみた結果は…
・CANON EOS 5D MARK II → ×
・Panasonic LUMIX S5II → ×
・SIGMA sd Quattro → ×
・SIGMA dp Quattroシリーズ → △
・SIGMA DP Merrillシリーズ → 〇
・SIGMA DPシリーズ → 〇
といった結果でした。
5D2、S5II、sdQといったグリップの大きいカメラは↑の図の左のカメラのような状態でフィットせず。
dpQシリーズはグリップ形状が独特過ぎて装着自体は問題ないけどビシッと決まる感じは乏しい。
初代DPシリーズ、DPMシリーズはしっかりフィットするのを確認出来ました。
fp/fpLに関しては当然ながら追加グリップの有無で装着感が変わります。例を挙げると
・fpのみ。グリップなし(ストラップホルダ-SH-11使用) → 〇
・fp+自作スモールグリップ(ストラップホルダ-SH-11使用) → 〇
・fp+ハンドグリップHG-11(ストラップホルダ-SH-11使用) → 〇
・fp+ラージハンドグリップHG-21(ストラップホルダーSH-11使用) → ×
・fp+SmallRig CCM2518(リグのストラップ取付ホール使用) → ×
・fp+SmallRig CCM2518(側面の三脚穴にストラップホルダーSH-11を装着・使用) → 〇
といった結果でした。装着するグリップのサイズが大きくなるほどフィットしなくなっていきます。
※全て私の手で試した一例です。↑で〇の組合せでも
手のサイズや握り方によってはフィットしない場合もあります。
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更に装着するカメラとの相性が良ければグリップ力を向上させる機能的アイテムにもなります。
「フィンガーストラップに指を通してカメラを握った時、手の中でアンカーの紐をピン!と伸ばせられれば」
という条件が適合すればカメラ背面右下に触れる母指球部分を支点にしてフィンガーストラップに
通した指がボディに貼り付く方向に力が加わり、結果的にグリップ力が増すワケです↓
グリップが小さかったり完全にフラットな形状のカメラって「ちゃんと握ってないと落としちゃいそう」
という不安から強く握るので小さく軽い割に手が疲れがち。指(手)をボディに貼り付かせる事が出来れば
グリップ力が増す。逆に言えば軽い力でもカメラを保持出来るようになるので手の疲労を軽減させられる。
感覚的にはハンドストラップ(ピークの製品で言えばクラッチ)を装着した時のような効果です。
ハンドストラップは手の平がカメラから離れないように抑え込んでくれるので指先に力を入れなくても
カメラを保持出来る。でもハンドストラップがフィットするのはグリップが大きいカメラが中心。
今回のフィンガーストラップはハンドストラップがフィットし辛い小さいカメラとの相性が良い。
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指1本用、指2本用、指3本用の各形状について。
実はこの形状のバリエーション展開こそフィンガーストラップがお蔵入りせずに
ちゃんと発売まで漕ぎ着けられた要因なのです。
当初は指1本用のみで計画・製作していたフィンガーストラップでしたが
上記の「手の中でアンカーの紐をピンと伸ばす事が出来れば指がカメラに貼り付く」
効果が発揮される指が1本だけなので貼り付く力も弱く、フィットするカメラの種類も少なかった。
しかし指1本よりも2本、3本、と数を増やした事でカメラに貼り付く指の数も増え、グリップ力も向上。
そして指2本用と指3本用は必ずしも穴の数だけ指を通す必要はなく、1本や2本だけ通して使用しても良い。
中央の穴と左右の穴とはアンカー先端からの距離が微妙に違うので、どの指をどの穴に通すかを変える事で
アンカーの紐のテンションが変わる。これによってフィットするカメラの種類を増やす事が出来ました。
指を通す穴の数が多いモデルほどサイズも大きく価格も上がってしまいますが、汎用性も上がります。
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Takumaさん製作のSIGMA fp & fp L 縦吊りストラップホルダー VSH-11と組合わせるとこんな感じ。
縦吊りとの相性も良いのではないでしょうか。fpのシンプルなデザインの良さを再認識出来る組合せ。
ただし、この様にフィンガーストラップに更にアンカーを装着してネック(orショルダー)ストラップから
吊るすカラビナのような使用方法はお控えください。あくまでグリップを補助する為のアイテムです。
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各サイズ・各形状の価格は以下の通りです。出力サイズ・出力時間でどうしても価格差が出てしまいます。
上記の通り指の太さに合わせてサイズ・形状をお選びください。迷ったらワンサイズ大きい方で。
商売気を出してるワケではありません。「100円高くなっちゃうから小さい方にしよう」
とした結果「やっぱりキツくてダメだわコレ…」となっては欲しくないのです。
ただ上記の通り柔らかい素材ではないので素手に直接装着するか、寒い季節に手袋越しに装着するか、では
フィットするサイズも変わってきます。素手用と手袋越し用とで2~3サイズご用意いただくのはアリかと。
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径18mm・1フィンガー】 2100円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径18mm・2フィンガー】 2300円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径18mm・3フィンガー】 2500円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径20mm・1フィンガー】 2200円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径20mm・2フィンガー】 2400円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径20mm・3フィンガー】 2600円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径22mm・1フィンガー】 2300円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径22mm・2フィンガー】 2500円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径22mm・3フィンガー】 2700円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径24mm・1フィンガー】 2400円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径24mm・2フィンガー】 2600円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径24mm・3フィンガー】 2800円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径26mm・1フィンガー】 2500円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径26mm・2フィンガー】 2700円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径26mm・3フィンガー】 2900円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径28mm・1フィンガー】 2600円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径28mm・2フィンガー】 2800円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径28mm・3フィンガー】 3000円
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■3Dプリンターでの出力品についての特徴と注意点
・FDM方式の家庭用3Dプリンターでの出力品となりますので、大量生産された一般的な製品のような
キレイな表面仕上げとはならず、表面には積層造形由来の微細な段差があります。
・3Dプリンターでの造形物は一般的な射出成型法等で大量生産・流通している製品と比べて
同一素材であっても強度や対候性に劣り強い力に対しては白化や破断が生じます。
取り扱いには十分に配慮していただくのと同時に、本来の目的とは異なる使用はしないでください。
・各アクセサリー共に一部分に出力時に必要となるサポート材の剥がし跡が残ってしまいます。
剥がし跡は白くなるので黒で出力した場合に特に目立ってしまいます。
・出力素材のABS樹脂は後塗装が可能ですのでサンドペーパーなどで軽く表面を均してから
塗装する事で上記の積層段差やサポート材の剥がし跡を目立たなくする事が可能です。
・使用素材(フィラメント)はAFINIA純正プレミアムABSフィラメントを使用しています。
・カラーバリエーションは上記フィラメントに設定のある黒白赤緑青黄の6色です。
・各アクセサリーは定期的にマイナーアップデートを繰り返しておりますので
注文時期によって製品写真と細部の形状が異なっている場合があります。
■納期・発送方法・送料
・現在は日本国内のみの発送となります。
・全てのアクセサリーは出力済み在庫は持たず、入金確認後に出力・発送する受注生産品となりますので
入金反映から発送まで1~2週間程かかります。納期の目安はご注文後の返信メールに記載いたします。
・注文品は追跡が可能なレターパックライトorレターパックプラスにて発送します。
・レターパックライトはポストへの投函配達、レターパックプラスは対面での配達となります。
ご在宅状況などに合わせてご希望の発送方法をお選びください。
・最寄りの郵便局留めでの発送も可能です。その場合は注文メールの発送先に郵便局名をご記載ください。
・アクセサリー名の後に“ ★ ”マークのある物はレターパックライトの発送条件である
“厚さ3cm以内”に収まらないため、レターパックプラスのみでの発送となります。
・レターパックライトで発送の場合の送料 → 370円
・レターパックプラスで発送の場合の送料 → 520円
・注文品合計金額が5000円以上になる場合は送料無料にて発送させていただきます。
■支払方法
・支払い方法は三菱UFJ銀行口座への振込みとなります。
・振込手数料は別途お客様のご負担となります。
・ご注文メール確認後、振込み先口座情報などを返信いたします。
・口座への入金履歴順に3Dプリンターで出力・洗浄・梱包し、発送後に追跡番号をメールいたします。
■その他
・各アクセサリーの受注・メール返信の最新状況に関しては私のTwitterアカウントをご確認ください。
アクセサリーの出力・発送が出来ない、メール返信が出来ない、等のトラブル時は
その旨のツイートをプロフィールに固定表示させておきます。
・遅くともご注文メールの翌日中までには下記Gmailアドレスから振込み先口座などを返信しておりますが
Gmailドメインを受信拒否設定されていたりしてコチラからの返信が出来ない場合が希にあります。
お手数ですが予めGmailドメインの受信拒否設定を解除の上でご注文いただければ幸いです。
・ご注文メールに色指定の記載が無かった場合は“黒”にて出力・発送させていただきます。
・ご注文メールに希望発送方法の記載が無かった場合はレターパックライトにて発送させていただきます。
・注文アクセサリーの種類・個数によりレターパックライトの規定【厚さ3cm以内】に
収まりきらない場合はレターパックプラスでの発送とさせていただく場合がございます。
・上記の通り全てのアクセサリーは入金確認後に出力・発送する受注生産品となりますので
お振込後の注文者様都合での注文内容変更・注文キャンセル・到着後の交換等には応じられません。
・また製品説明や本来の用途とは異なる使用によりアクセサリー本体、カメラ、レンズ、その他周辺物に
損壊が生じてもその修理・交換費用を補償する事は出来ません。
・その他あらゆるトラブルにおいても補償出来るのは販売している各種アクセサリー本体までとなります。
上記の特徴・注意点を踏まえた上で購入をご希望の方は
【氏名、発送先の郵便番号・住所、希望アクセサリー名、希望カラー、注文数、希望発送方法】
などを記入してコチラのアドレスまでご連絡ください。→ order.foxfotofactory@gmail.com
それではご注文、お待ちしております。
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※3Dプリンターを使ったカメラ&レンズアクセサリー色々製作&販売中です!
◆dpクワトロ用のびる液晶シェード
◆DPメリル用フードセット
◆THETA&THETAm15用スタンド
◆DPメリル用バッテリー収納グリップ
◆SIGMA LVF-01用アクセサリーセット
◆dp3Q+FT-1201用フードアダプター
◆DPメリル用LVF-01ブラケット
◆EF50F1.8STM用つけっぱなしフード
◆SIGMA dp0Q用つけっぱなしフード
◆SIGMA dp1Q & dp2Q & dp3Q用フード
◆SIGMA dp Quattro用カード/USBカバーオープナー(DMM.make)
◆SIGMA sd Quattro / sd Quattro H +PG-41用バッテリー型SDカードホルダー
◆SIGMA DP1、DP1s、DP1x、DP2、DP2s、DP2x用アクセサリー群
◆SIGMA 初代DP、DP Merrill、dp Quattroシリーズ用アルカスイスプレート
◆SIGMA fp+LVF-11用アイピースキャップホルダー&アルカスイス互換プレート
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◆SIGMA fp用LVF-01ブラケットシリーズ&コールドシュー端子ブラケット
◆SIGMA fp用後玉チェッカー&ライカ エルマー50F2.8用沈胴ストッパー&リミッター
■日本カメラ 2016年3月号に3Dプリンターで製作したカメラアクセサリーが紹介されました!
■日本カメラ 2016年4月号に3Dプリンターで製作したカメラアクセサリーが紹介されました!
■SIGMA 新製品体験イベント 2017 spring(in大阪)にオリジナルアクセサリーを出展しました!
■SIGMA 新製品体験イベント 2017 spring(in黒川)にオリジナルアクセサリーを出展しました!
■自作アクセサリーが【飛びこめ!!沼03】や【engadget日本版】にチラッと登場しました!
■3Dプリンターでこれまで製作してきたSIGMA製品用アクセサリー群のまとめ
■CP+2020シグマブースのミニステージに登壇決定!→CP+中止!→PhotoBar【sa-yo:】で新作発表!
■SIGMA fp Impressionページの新コーナー「+fp」にて紹介していただきました!
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■My Photo Gallery【flickr】 【500px】
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(訳: 長い歳月の間ずっと寝かし続け、自分でも存在を忘れかけていたアクセサリーを、やっと発売です!)
PeakDesign(ピークデザイン)というブランドについてはもう説明不要でしょう。
ピークデザイン製品との出会いは2016年。手持ちカメラの数がどんどん増えていく中で
それぞれのカメラに装着したストラップが防湿庫内やカメラバッグ内で空間を取り始めていた。
カメラの数は10台以上もあるけど、一度に持ち出すのはせいぜい1~3台。でもその都度持ち出すカメラに
ストラップを脱着するのは面倒。そんな状況を打開してくれたのがアンカーリンクスだった。
ストラップにはアンカーハウジング、カメラにはアンカーをそれぞれ装着すれば
ストラップの脱着がワンタッチで可能になり、ストラップの数と質量を大幅に削減出来た。
それから早8年以上。今では全てのカメラはモチロン、三脚や一脚にもアンカーを装着して使用してる。
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そんな便利なアンカーに装着し、新しい使い方を可能にするのが今回製作したフィンガーストラップです。
カメラバッグからカメラを出したまま丸一日フォトウォークをするような日はアンカーに
ネック(orショルダー)ストラップを装着するけど、もっと軽快に撮る時は
このフィンガーストラップを使用するのはどうでしょうか?
指を通す穴の直径は2mm刻みで18mm、20mm、22mm、24mm、26mm、28mmの6サイズ。
指を通す穴の数は1個、2個、3個の3パターン。カラーはこれまで通り黒白赤緑青黄の6色。
6×3×6=108。煩悩の数だけバリエーションを用意しました。大きさ、形状、色、大いに悩んでください。
素材はABS樹脂ですので指の力で大きく変形するような柔らかさはありません。
その為ご注文前にしっかり中指・薬指・小指の太さをご確認していただく必要があります。
サイズの参考として指輪の号数で例えると
【内径18mm≒16号、内径20mm≒22号、内径22mm≒28号、内径24mm≒34号、内径26mm≒40号】
となりますが、各形状・サイズ共に幅は7mm、厚さは4mmと一般的な指輪よりも幅広く太いです。
また、指2本用と指3本用の穴の内径は全て同じサイズとなっております。
厚紙を7mm幅でカットしてリング状にして、各指の第二関節(指の先ではなく手の平に近い太い方の関節)を
抵抗なくスムーズに通せて、指を曲げてもキツさを感じない穴の直径を確認してください。
そこからワンサイズ大きいぐらいが丁度良いと思います。
「指輪みたいにしっかり指にフィットする穴径の方が良いだろう」とは思わないでください。
実際に使用した印象ですと、ピッタリサイズでは長時間装着しているとストレスに感じてきます。
厚紙の自作ガイドを参考にするにしても、普段している指輪の号数を参考にするにしても
ピッタリではなくワンサイズ大きい物を選ぶのがオススメです。(大事な事なので2度言いました)
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続いてはカメラとのマッチング確認について。
文字通りのアクセサリー的に装着しておくだけでしたら上記の通り指の太さとのマッチングのみでOKですが
このフィンガーストラップを装着し、指を通した状態で問題なくカメラをグリップ出来るか否かは
装着するカメラのストラップ取付金具の位置とグリップのサイズに大きく左右されます。
↑の通り、指を通す穴はアンカー先端と隣接しているので大まかな穴の位置は想像出来るかと思います。
お使いのカメラにアンカーを装着し、紐をピンと伸ばした状態で右側面から見てください。
この図↑の左のカメラのようにグリップが大きく、指を通す穴の位置がグリップの前側に出そうにない場合は
残念ながらフィットしないと考えてください。逆に真ん中や右のカメラのように指を通す穴の位置が
グリップの前側に出てくるカメラであれば概ねフィットする可能性が高いと思われます。
カメラ屋さんの店頭で様々なカメラに装着してグリップ感の良し悪しをテストさせてもらったところ
「グリップの大きいカメラほど相性が悪く、グリップの小さいカメラほど相性が良い」という結果でした。
まぁ元々大きなグリップが備わったカメラであれば今回のようなアイテムでグリップ力を強化する必要も
ないワケですし、逆にグリップの突出が小さい、もしくはシグマfpのように完全にフラットな形状のカメラ
との方が相性が良く、グリップ力を強化出来るとなれば朗報でありましょう。
↑↓ 装着してみてフィット感が良かったカメラたちです ↑↓
↑カメラによってフィンガーストラップを小指に装着したり、薬指に装着したりと違いがある事に注目です。
あくまで私の手での一例でしかありませんが、カメラ全体のサイズやグリップが小さいカメラは小指に
ある程度サイズの大きいカメラの場合は薬指に装着する方が良くフィットするケースが多かった。
大雑把に言えばエントリーからミドルクラスのミラーレス機やコンデジ向けのアイテムです。
ちなみに手持ちカメラたちに装着してみた結果は…
・CANON EOS 5D MARK II → ×
・Panasonic LUMIX S5II → ×
・SIGMA sd Quattro → ×
・SIGMA dp Quattroシリーズ → △
・SIGMA DP Merrillシリーズ → 〇
・SIGMA DPシリーズ → 〇
といった結果でした。
5D2、S5II、sdQといったグリップの大きいカメラは↑の図の左のカメラのような状態でフィットせず。
dpQシリーズはグリップ形状が独特過ぎて装着自体は問題ないけどビシッと決まる感じは乏しい。
初代DPシリーズ、DPMシリーズはしっかりフィットするのを確認出来ました。
fp/fpLに関しては当然ながら追加グリップの有無で装着感が変わります。例を挙げると
・fpのみ。グリップなし(ストラップホルダ-SH-11使用) → 〇
・fp+自作スモールグリップ(ストラップホルダ-SH-11使用) → 〇
・fp+ハンドグリップHG-11(ストラップホルダ-SH-11使用) → 〇
・fp+ラージハンドグリップHG-21(ストラップホルダーSH-11使用) → ×
・fp+SmallRig CCM2518(リグのストラップ取付ホール使用) → ×
・fp+SmallRig CCM2518(側面の三脚穴にストラップホルダーSH-11を装着・使用) → 〇
といった結果でした。装着するグリップのサイズが大きくなるほどフィットしなくなっていきます。
※全て私の手で試した一例です。↑で〇の組合せでも
手のサイズや握り方によってはフィットしない場合もあります。
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更に装着するカメラとの相性が良ければグリップ力を向上させる機能的アイテムにもなります。
「フィンガーストラップに指を通してカメラを握った時、手の中でアンカーの紐をピン!と伸ばせられれば」
という条件が適合すればカメラ背面右下に触れる母指球部分を支点にしてフィンガーストラップに
通した指がボディに貼り付く方向に力が加わり、結果的にグリップ力が増すワケです↓
グリップが小さかったり完全にフラットな形状のカメラって「ちゃんと握ってないと落としちゃいそう」
という不安から強く握るので小さく軽い割に手が疲れがち。指(手)をボディに貼り付かせる事が出来れば
グリップ力が増す。逆に言えば軽い力でもカメラを保持出来るようになるので手の疲労を軽減させられる。
感覚的にはハンドストラップ(ピークの製品で言えばクラッチ)を装着した時のような効果です。
ハンドストラップは手の平がカメラから離れないように抑え込んでくれるので指先に力を入れなくても
カメラを保持出来る。でもハンドストラップがフィットするのはグリップが大きいカメラが中心。
今回のフィンガーストラップはハンドストラップがフィットし辛い小さいカメラとの相性が良い。
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指1本用、指2本用、指3本用の各形状について。
実はこの形状のバリエーション展開こそフィンガーストラップがお蔵入りせずに
ちゃんと発売まで漕ぎ着けられた要因なのです。
当初は指1本用のみで計画・製作していたフィンガーストラップでしたが
上記の「手の中でアンカーの紐をピンと伸ばす事が出来れば指がカメラに貼り付く」
効果が発揮される指が1本だけなので貼り付く力も弱く、フィットするカメラの種類も少なかった。
しかし指1本よりも2本、3本、と数を増やした事でカメラに貼り付く指の数も増え、グリップ力も向上。
そして指2本用と指3本用は必ずしも穴の数だけ指を通す必要はなく、1本や2本だけ通して使用しても良い。
中央の穴と左右の穴とはアンカー先端からの距離が微妙に違うので、どの指をどの穴に通すかを変える事で
アンカーの紐のテンションが変わる。これによってフィットするカメラの種類を増やす事が出来ました。
指を通す穴の数が多いモデルほどサイズも大きく価格も上がってしまいますが、汎用性も上がります。
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Takumaさん製作のSIGMA fp & fp L 縦吊りストラップホルダー VSH-11と組合わせるとこんな感じ。
縦吊りとの相性も良いのではないでしょうか。fpのシンプルなデザインの良さを再認識出来る組合せ。
ただし、この様にフィンガーストラップに更にアンカーを装着してネック(orショルダー)ストラップから
吊るすカラビナのような使用方法はお控えください。あくまでグリップを補助する為のアイテムです。
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各サイズ・各形状の価格は以下の通りです。出力サイズ・出力時間でどうしても価格差が出てしまいます。
上記の通り指の太さに合わせてサイズ・形状をお選びください。迷ったらワンサイズ大きい方で。
商売気を出してるワケではありません。「100円高くなっちゃうから小さい方にしよう」
とした結果「やっぱりキツくてダメだわコレ…」となっては欲しくないのです。
ただ上記の通り柔らかい素材ではないので素手に直接装着するか、寒い季節に手袋越しに装着するか、では
フィットするサイズも変わってきます。素手用と手袋越し用とで2~3サイズご用意いただくのはアリかと。
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径18mm・1フィンガー】 2100円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径18mm・2フィンガー】 2300円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径18mm・3フィンガー】 2500円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径20mm・1フィンガー】 2200円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径20mm・2フィンガー】 2400円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径20mm・3フィンガー】 2600円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径22mm・1フィンガー】 2300円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径22mm・2フィンガー】 2500円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径22mm・3フィンガー】 2700円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径24mm・1フィンガー】 2400円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径24mm・2フィンガー】 2600円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径24mm・3フィンガー】 2800円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径26mm・1フィンガー】 2500円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径26mm・2フィンガー】 2700円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径26mm・3フィンガー】 2900円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径28mm・1フィンガー】 2600円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径28mm・2フィンガー】 2800円
【PeakDesign(ピークデザイン)アンカー用フィンガーストラップ・穴径28mm・3フィンガー】 3000円
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■3Dプリンターでの出力品についての特徴と注意点
・FDM方式の家庭用3Dプリンターでの出力品となりますので、大量生産された一般的な製品のような
キレイな表面仕上げとはならず、表面には積層造形由来の微細な段差があります。
・3Dプリンターでの造形物は一般的な射出成型法等で大量生産・流通している製品と比べて
同一素材であっても強度や対候性に劣り強い力に対しては白化や破断が生じます。
取り扱いには十分に配慮していただくのと同時に、本来の目的とは異なる使用はしないでください。
・各アクセサリー共に一部分に出力時に必要となるサポート材の剥がし跡が残ってしまいます。
剥がし跡は白くなるので黒で出力した場合に特に目立ってしまいます。
・出力素材のABS樹脂は後塗装が可能ですのでサンドペーパーなどで軽く表面を均してから
塗装する事で上記の積層段差やサポート材の剥がし跡を目立たなくする事が可能です。
・使用素材(フィラメント)はAFINIA純正プレミアムABSフィラメントを使用しています。
・カラーバリエーションは上記フィラメントに設定のある黒白赤緑青黄の6色です。
・各アクセサリーは定期的にマイナーアップデートを繰り返しておりますので
注文時期によって製品写真と細部の形状が異なっている場合があります。
■納期・発送方法・送料
・現在は日本国内のみの発送となります。
・全てのアクセサリーは出力済み在庫は持たず、入金確認後に出力・発送する受注生産品となりますので
入金反映から発送まで1~2週間程かかります。納期の目安はご注文後の返信メールに記載いたします。
・注文品は追跡が可能なレターパックライトorレターパックプラスにて発送します。
・レターパックライトはポストへの投函配達、レターパックプラスは対面での配達となります。
ご在宅状況などに合わせてご希望の発送方法をお選びください。
・最寄りの郵便局留めでの発送も可能です。その場合は注文メールの発送先に郵便局名をご記載ください。
・アクセサリー名の後に“ ★ ”マークのある物はレターパックライトの発送条件である
“厚さ3cm以内”に収まらないため、レターパックプラスのみでの発送となります。
・レターパックライトで発送の場合の送料 → 370円
・レターパックプラスで発送の場合の送料 → 520円
・注文品合計金額が5000円以上になる場合は送料無料にて発送させていただきます。
■支払方法
・支払い方法は三菱UFJ銀行口座への振込みとなります。
・振込手数料は別途お客様のご負担となります。
・ご注文メール確認後、振込み先口座情報などを返信いたします。
・口座への入金履歴順に3Dプリンターで出力・洗浄・梱包し、発送後に追跡番号をメールいたします。
■その他
・各アクセサリーの受注・メール返信の最新状況に関しては私のTwitterアカウントをご確認ください。
アクセサリーの出力・発送が出来ない、メール返信が出来ない、等のトラブル時は
その旨のツイートをプロフィールに固定表示させておきます。
・遅くともご注文メールの翌日中までには下記Gmailアドレスから振込み先口座などを返信しておりますが
Gmailドメインを受信拒否設定されていたりしてコチラからの返信が出来ない場合が希にあります。
お手数ですが予めGmailドメインの受信拒否設定を解除の上でご注文いただければ幸いです。
・ご注文メールに色指定の記載が無かった場合は“黒”にて出力・発送させていただきます。
・ご注文メールに希望発送方法の記載が無かった場合はレターパックライトにて発送させていただきます。
・注文アクセサリーの種類・個数によりレターパックライトの規定【厚さ3cm以内】に
収まりきらない場合はレターパックプラスでの発送とさせていただく場合がございます。
・上記の通り全てのアクセサリーは入金確認後に出力・発送する受注生産品となりますので
お振込後の注文者様都合での注文内容変更・注文キャンセル・到着後の交換等には応じられません。
・また製品説明や本来の用途とは異なる使用によりアクセサリー本体、カメラ、レンズ、その他周辺物に
損壊が生じてもその修理・交換費用を補償する事は出来ません。
・その他あらゆるトラブルにおいても補償出来るのは販売している各種アクセサリー本体までとなります。
上記の特徴・注意点を踏まえた上で購入をご希望の方は
【氏名、発送先の郵便番号・住所、希望アクセサリー名、希望カラー、注文数、希望発送方法】
などを記入してコチラのアドレスまでご連絡ください。→ order.foxfotofactory@gmail.com
それではご注文、お待ちしております。
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※3Dプリンターを使ったカメラ&レンズアクセサリー色々製作&販売中です!
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◆SIGMA LVF-01用アクセサリーセット
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■日本カメラ 2016年3月号に3Dプリンターで製作したカメラアクセサリーが紹介されました!
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by foxfoto
| 2023-03-11 20:00
| ●モノ作り